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スティーラーズがRBベルに独占的フランチャイズ指定

2018年03月07日(水) 09:32

ピッツバーグ・スティーラーズのリビオン・ベル【AP Photo/Don Wright】

ピッツバーグ・スティーラーズは現地6日(火)、フランチャイズ指定の期限となる同日16時(東部標準時間)を前に、ランニングバック(RB)リビオン・ベルに対してタグ指定を行った。

これで7月16日(月)までは両サイドに長期契約締結の猶予が与えられる。2年連続2度目となるタグ付けによってベルには年俸1,454万4,000ドル(約15億3,600万円)が2018年度に保証される。昨年度と同様にスティーラーズは独占的フランチャイズタグを付与したため、ベルが契約交渉を行えるのはスティーラーズだけとなった。

この動きの原因には両サイドが理想とする長期契約に関して話がまとまらなかったことが挙げられる。

ベルは5日、『ESPN』のジェレミー・ファウラーに対してこのように明かした。

「お互いが納得できる数字にはまだ達していない。俺にとっては低すぎるし、俺の理想額は彼らにとっては高すぎるのかもしれない」

「チーム貢献度を踏まえた自分の価値を厳格に追い求めているだけ。俺が望んでいるのはそれだけなんだ。自分の本当の価値よりも低いところで妥協すべきではないはず」

問題はベルがいつフランチャイズテンダーにサインをするのかだろう。先シーズンのベルはオフシーズン中全てのワークアウトとキャンプ参加を拒否し、年俸1,210万ドル(約12億7,800万円)のフランチャイズテンダーにサインするためにチームに合流したのは2017年の9月1日だった。シーズン序盤はスローなスタートを切ったベルだったが、結局は321キャリーでリーグ3位となる1,291ランヤード、9タッチダウンを記録した上、チーム内2位の85レシーブで655ヤード、2タッチダウンもマークしている。

ベルは常に球界全体のRBの価値を高めるという野望を持っている。もし両サイド共がこのまま意地を見せ合った場合、長期契約締結の解決は難儀を極めることになるだろう。

スティーラーズ関係者はなるべく昨年度の二の舞を避けたいところではあるが、もし7月中旬までに事がうまく運ばなければ、ベルのワークアウト参加には期待できないだろう。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のアディティ・キンカブワラは『Twitter(ツイッター)』に次のように投稿している。

「もしリビオン・ベルが合意せずにフランチャイズタグの下でプレーをした場合、彼はチームのワークアウトやトレーニングキャンプを欠席するでしょう。これがなぜチームにとって悪影響なのか。それは2017年度序盤の3試合を見れば分かります。ベルの平均ランヤードは60ヤード(52キャリーでトータル180ヤード)で、レシーブヤードは18.7ヤード(13キャッチで56ヤード)。さらにベルは1タッチダウンしか記録していません」

【S】