QBフォールズ獲得には1巡目指名権が必要とイーグルスHCペダーソン
2018年03月06日(火) 13:21フィラデルフィア・イーグルスのヘッドコーチ(HC)も第52回スーパーボウルを制覇したメンバーを全てチームにとどめることができないことは承知している。だが、チームにはチャンピオンシップを勝ち取った控えクオーターバック(QB)に別れを告げる意向はないようだ。
現在のイーグルスはバックアップQBニック・フォールズがからむトレードに興味を示す他球団からの問い合わせ対応に忙しい。現地5日(月)放送の『NFL Total Access(NFLトータル・アクセス)』に出演した『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはイーグルスがフォールズの見返りとしては“最低でも”ドラフト1巡目指名権を要求していると伝えた。
「イーグルスはフォールズのトレード自体にあまり乗り気ではない」と説明したラポポートは、膝の故障から復活を期すエースQBカーソン・ウェンツに何かあった場合に備え、チームはリーグ最高のバックアップQBとしてフォールズを手放さないつもりだと報じた。
スーパーボウルのMVP受賞者であるフォールズと2017年度のシーズンMVP候補者であったウェンツの両者を抱えてもなお、イーグルスの来季の支払い額は2人合わせて1,500万ドル(約16億円)未満だ。
フォールズのトレードがそう簡単にまとまる話ではないと見られるのも、イーグルスの優秀なコーチ陣やタレントぞろいのチームメイトに囲まれて大ブレイクしたフォールズが、来季以降も他チームで2017年度のポストシーズンのような活躍ができるかどうかは疑わしいとの見方が多いからでもある。
フォールズにとっては移籍先で急造の先発QBを務めるよりも、フィラデルフィアに残って最強のバックアップとして君臨する方がはるかに価値は高いはずだ。
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