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ジャガーズ、WRロビンソンの流出もいとわずタグ付けせず

2018年03月07日(水) 12:33


ジャクソンビル・ジャガーズのアレン・ロビンソン【AP Photo/AJ Mast】

先シーズン序盤に故障したワイドレシーバー(WR)アレン・ロビンソンがジャクソンビル・ジャガーズのユニフォームを着る機会はほとんどなかった。

そんなロビンソンがジャクソンビルの地で過ごす時間も終わりに近づいているのかもしれない。現地6日(火)、ジャガーズがロビンソンに対してフランチャイズ指定、もしくは、トランジション指定のどちらも行うことはなかった。

フランチャイズ指定されなかったことで、ロビンソンがジャガーズに残留する可能性は極めて低くなった。ジャガーズがペンシルバニア州立大学の元スター選手であるロビンソンとの契約交渉を行えるのは残り1週間ほどとなる。ロビンソンが4年間のキャリアを通じて1,000ヤード以上をマークしたのは1シーズンのみだ。

統計的に見ても80キャッチで1,400ヤード、14タッチダウンを記録した2015年シーズン以外は大した活躍を見せていないロビンソンではあるが、ビッグプレーを生み出すポテンシャルや1対1で競り勝つ能力、エンドゾーンを狙う力を考えれば、先シーズン序盤に離脱してしまったのはアレン・ハーンズと共にリーグトップクラスのWRデュオを形成したロビンソンの今後にとって大きな痛手となった。

ロビンソンが2017年シーズンの第1週にACL(膝前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を損傷して離脱した後、チームはそこからマーキス・リーやデデ・ウェストブルック、秘密兵器のジェイドン・ミケンズやキーラン・コールを起用して10勝を積み上げた。それら選手の活躍もあり、チームはロビンソン不在でも空中戦を戦うことが可能だと認識したに違いない。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、これらの要素に加え、ロビンソンがACL損傷からの復活中であることもタグ指定が回避された要因となっているとのこと。

『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によればキャップスペースに2,900万ドル(約30億7,000万円)分の余裕を持つとされるジャガーズがロビンソンとの契約を瞬時に打ち切ると言っているわけではないものの、ブレイク・ボートルスとの契約を延長し、タグ指定を行わなかったことから、先シーズン前と比較してチームが今季のロビンソンの優先度を高くしていないことは明白だ。来週中にジャガーズが契約を締結しない場合、FA市場に登場するロビンソンは多くのオファーを受けそうだ。

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