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CBフラーにトランジション指定するベアーズ

2018年03月07日(水) 13:34


故障者リストに登録されたCBカイル・フラー【AP Photo/Nam Y. Huh】

シカゴ・ベアーズはコーナーバック(CB)カイル・フラーを簡単には手放さないようだ。

チームは若きタレントのCBフラーに対してトランジション指定を行った。この動きを最初に報じたのは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートだ。

トランジション指定を行ったことから、ベアーズはフリーエージェント(FA)市場で26歳のCBフラーが受けるだろうオファーと同額を提示可能となった。このタグによる年俸は1,297万1,000ドル(13億7,000万円)となっており、これは1,497万5,000ドル(15億8,000万円)のフランチャイズタグから200万ドル(約2億1,000万円)ほど低い。

フラーにフランチャイズ指定ほどの価値があったかは疑問だが、この動きによって新ヘッドコーチ(HC)マット・ナギー率いる2018年度のベアーズ守備陣はカギとなる選手の残留にほぼ成功したと言えよう。

サラリーキャップに6,000万ドル(約63億5,000万円)分のスペースを持つベアーズがフラーを放出するはずもなく、チームはこれでフラーとの長期契約締結に向けた猶予を手に入れた。

先シーズンのフラーは故障に悩まされながらも『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』上でCBとしてリーグ36位にランクインしており、シーズンが佳境に入るにつれて1対1での競り合いにも強さを見せてきた。

FAでのプリンス・アムカマラ流出が見込まれる中、ベアーズはFA市場やドラフトを通じてCBポジションに新戦力の獲得を狙うはずだ。チームは2014年ドラフト1巡目で指名したフラーの流出を防ぎ、発展途上にあるセカンダリー陣の強化を確実としている。

【S】