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一歩出遅れたペイトリオッツ、ベネット兄弟の同一チーム所属は来年までお預け

2018年03月09日(金) 12:07

シアトル・シーホークスのマイケル・べネット【AP Photo/Elaine Thompson】

現地7日(水)、ニューイングランド・ペイトリオッツはタイトエンド(TE)マーテラス・ベネットと袂(たもと)を分かつ決断を下したが、マーテラスは2018年シーズンも自身の兄と共にニューイングランドの地でプレーすることを望んでいた。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは8日放送の『NFL Up to the Minute(NFLアップ・トゥー・ミニッツ)』で、ディフェンシブエンド(DE)マイケル・ベネットのトレードに際し、実際のところペイトリオッツはシアトル・シーホークスに対してフィラデルフィア・イーグルスよりも良いオファーを提示していたようだと伝えた。

ではなぜ、ベネット兄弟がニューイングランドで顔を合わせることはなかったのだろうか。これは単純に言うと、“タイミング”の問題であったようだ。ラポポートは次のように説明している。

「今回の件は複雑な状況だった。まず、ベネット兄弟はどうにかしてそれを実現させようと必死だった。弟のマーテラス・ベネットは減給を受け入れてまでもペイトリオッツにとどまり、兄がトレードでやってくるのを待っていたようだ。・・・(中略)今、私が得ている情報の範囲で言うと、この取引はすでに大方終了していたとのことだった。つまり、シーホークスとイーグルスの間の取引は火曜日の朝の時点でほぼ完了してしまっていたのだ。そこにペイトリオッツが遅れて登場し、“こちらの方が良いオファーじゃないか”と言ったまで。このオファーはイーグルスが提示したドラフト指名権の譲渡よりも多少良い条件ではあったとのことだが、問題は(シーホークスとイーグルス間の)取引がほぼ完了していたことだった。・・・(中略)イーグルスは高潔なチームであり、先にほとんど決まっていた取引を完了させた」

結局のところ、イーグルスもシーホークスが満足するようなオファーを提示していたということだ。イーグルスはドラフト5巡目の指名権とワイドレシーバー(WR)のマーカス・ジョンソンをシーホークスに放出し、シーホークスはベテランのマイケル・ベネットとドラフト7巡目指名権をイーグルスに引き渡した。現在のイーグルスはサラリーキャップ問題に悩まされており、たとえ相当な額のペイカットを受け入れたとしても、マーテラス・ベネットがイーグルスの一員となる可能性は非常に低いだろう。

兄弟が同じチームに所属するチャンスは来年までお預けとなった模様だ。

【S】