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ペイカット拒否のジャイアンツCBロジャース・クロマティーはFAに

2018年03月12日(月) 11:35

ニューヨーク・ジャイアンツのドミニク・ロジャース・クロマティー【Aaron M. Sprecher via AP】

コーナーバック(CB)ドミニク・ロジャース・クロマティーにとってはペイカットを受け入れるか、あるいは、チームを離れるかの二択しかなかった。

現地11日(日)、ベテランCBロジャース・クロマティーは『Twitter(ツイッター)』上でニューヨーク・ジャイアンツからリリースされたことを発表した。

「一度ジャイアンツのメンバーとなったら、一生ジャイアンツのメンバーなんだ。全てに対して感謝している。チームメイトとの別れが寂しいが、みんな俺のことは忘れないはずさ。“ボールをよく見ろ、ボールを奪え!!!”」

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが伝えるところによれば、この動きはジャイアンツがロジャース・クロマティーに対して2018年度の年俸を650万ドル(約7億円)から大幅にペイカットする打診した後での出来事だったと伝えた。NFLネットワークのイアン・ラポポートはまた、ロジャース・クロマティーがセーフティ(S)へのポジション変更も打診されたが、本人はまだアウトサイドCBとしてオープン市場を試すつもりであるようだと報じた。

トップクラスから中堅クラスのCBが大勢存在するフリーエージェント(FA)市場へと飛び込むロジャース・クロマティー。元シアトル・シーホークスのCBリチャード・シャーマンがサンフランシスコ・49ersと贅沢なインセンティブ付き契約で合意に至るまでにはわずか1日しか要さなかった一方で、マルコム・バトラー、トラメイン・ジョンソン、バシャード・ブリーランド、E.J.ゲインズ、ブレント・グライムス、モリス・クレイボーン、プリンス・アムカマラらがCBとしてFA市場で注目を集めている。それらトップクラスのCBと比較しても、31歳のロジャース・クロマティーはグライムスを除く全てのCBより年齢が上だ。

プロキャリア10年を通じてロジャース・クロマティーはアリゾナ・カーディナルス、フィラデルフィア・イーグルス、デンバー・ブロンコス、そして、ジャイアンツの4チームでプレーしてきた。過去4シーズンをジャイアンツで過ごしたロジャース・クロマティーは2014年に結んだ5年3,500万ドル(約37億円)を1年残したまま先週日曜日にリリースされた。

プロボウラーに2度選出され、2016年シーズンにはセカンドチームのオールプロに選出されたロジャース・クロマティーだが、昨シーズンにはかなり苦い思いしている。2011年シーズン以降初めてインターセプトの記録なしに終わり、15試合に出場してパスディフェンスはわずか1度のみだった。また、練習中に元ヘッドコーチ(HC)ベン・マカドゥーと口論したロジャース・クロマティーはシーズン序盤にチームから1試合の出場停止処分を受けてもいる。

FA市場にはより若いCBがひしめくことからも、ロジャース・クロマティーが市場でどのような扱いを受けるかは定かでない。もしベテランのロジャース・クロマティーがまだ他チームでのプレー継続を望むのであれば、いよいよそのポジション変更を受け入れざる得ない状況になってきているのかもしれない。

【S】