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ドルフィンズがDTスーとTEトーマスのリリースを正式発表

2018年03月15日(木) 11:20

マイアミ・ドルフィンズのエンダマカン・スー【Ric Tapia via AP】

いよいよエンダマカン・スーが市場に登場する。

マイアミ・ドルフィンズは現地14日(水)、ここ1カ月ほどうわさされていたディフェンシブタックル(DT)スーのリリースを正式に発表した。

ドルフィンズは同時に1シーズンでタイトエンド(TE)ジュリアス・トーマスを解雇している。昨季のトーマスは41キャッチ、388ヤード、3タッチダウンを記録。

NFL公式サイトが選出するフリーエージェント(FA)トップ101の中でもカーク・カズンズ、ドリュー・ブリーズに次ぐ第3位にランクインしているスーはキャリア全盛期の真っただ中でもある。それでも、14日午後の時点でスーに接触した球団はなく、『NFL Network(NFLネットワーク)』のジェーン・スレイターによれば、ダラス・カウボーイズも“現在のところ”スーに関しては関心がないと認めているようだ。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、わずか3年前に6年1億1,400万ドル(約120億円)の超大型契約を結んだスーをリリースすることでドルフィンズには2,220万ドル(約23億5,000万円)のキャップペナルティが科されることになる。今年6月1日(金)よりも前にスーがリリースされることで2,220万ドル中の910万ドル(約9億6,000万円)分のデッドマネーが2018年度のキャップにカウントされる一方、残りの1,310万ドル(約13億9,000万円)は2019年度のキャップにカウントされることとなる。

それでも、ランニングバック(RB)のアジャイをドラフト4巡目指名権とのトレードで安売りし、ワイドレシーバー(WR)のランドリーをもドラフト4巡目と7巡目指名権で放出したことを踏まえれば、ドルフィンズは選手のパフォーマンスよりもチーム運営的側面からスーのリリースに動いていると見られる

ダブルチームを相手にすることも多かったスーだが、ドルフィンズでは15.5サックと181トータルタックルを記録した。2010年以降でスーがDTとして積み上げた51.5サックはリーグ2位で、147回のクオーターバック(QB)ヒットは1位、381.5回のトータルプレッシャーが2位、そして、103回のタックルフォーロスもリーグ1位の記録となっている。

昨シーズン途中にフィラデルフィア・イーグルスへと移籍したアジャイは幸運だったと言えよう。ランドリーもまた、クリーブランド・ブラウンズでの活躍を誓っている。近くリリースされるだろうスーも、今週後半からオープンするフリーエージェント(FA)市場で彼らと同様に新たなチャンスを享受する可能性が非常に高まっている。

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