ワイドレシーバー（WR）マイケル・クラブツリーのオークランド・レイダースにおけるキャリアは3シーズンで終了となった。

現地15日（木）、レイダースはクラブツリーのリリースを発表した。

2月中旬、新ヘッドコーチ（HC）ジョン・グルーデンはクラブツリーの去就に関して楽観的な見方をしていたものの、NFLスカウティングコンバインの際にNFLベテランWRについて問われた際はあいまいな発言をするにとどまっていた。

元グリーンベイ・パッカーズのプロボウラーであるジョーディ・ネルソンが14日の晩にチームを訪問したことから、『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートはクラブツリーのロースタースポットが危機的な状況にあると指摘していた。15日午後にネルソンがレイダースと2年契約を結んだことで、クラブツリーのレイダース離脱が確定的となった。

30歳のクラブツリーは2018年度に770万ドル（約8億1,600万円）を受け取ることになっていた。

昨年12月の時点で地元紙『Las Vegas Review-Journal（ラスベガス・レビュー・ジャーナル）』はロッカールームでの問題を取り上げ、クラブツリーの残留可能性は低いのではないかと伝えていた。

クラブツリーはキャッチ能力やルートでの安定したラン、レッドゾーンでの生産性に定評があり、過去3シーズンを通じてリーグトップ5に入るレシービングタッチダウンを記録している。この期間を通じて、毎シーズン8タッチダウン以上をマークしているのはクラブツリーの他にアントニオ・ブラウンしかいない。

その一方、クラブツリーは先シーズンに1レシーブ平均10.7ヤードにとどまっており、高い評価を受けるプレーメイキング能力は全くもって発揮されなかった。

プロ10年目のベテランが職を失う期間はそう長くはならないだろう。ポール・リチャードソンやマーキス・リーなどのWRを見れば分かる通り、市場でのWRの需要は非常に高いと言える。クラブツリーは『NFL.com』が選出するFAトップ101の中で第44位にランクインするWRだ。

ラポポートが伝えるところによれば、フィジカル上の問題からライアン・グラントとの交渉が難航しているボルティモア・レイブンズが現在のところ、クラブツリー獲得の筆頭候補に挙がっているとのことだ。

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