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プロキャリア10年に幕を閉じるレイブンズRBウッドヘッド

2018年03月19日(月) 10:52

ボルティモア・レイブンズのダニー・ウッドヘッド【AP Photo/Patrick Semansky】

ディビジョンⅡのチャドロン州立大学からドラフト外で入団した身長約173cm、33歳のランニングバック(RB)ダニー・ウッドヘッドが現地16日(金)に『Instagram(インスタグラム)』を通じてプロ10年のキャリアに幕を閉じることを発表した。

「10年か! 神様はネブラスカ州ノースプラットの小さな町にいたちっぽけな子どもに、なんてクレイジーなことを思いついたんだ! 最高にワイルドな旅だったし、長いこと大好きなものができて本当に恵まれていると感じる。それでも今、大好きな試合にお別れを告げる時が来てしまったんだ」

昨季はボルティモア・レイブンズに所属したものの、先週の火曜日にリリースされたウッドヘッド。ほとんどのファンにとって、ウッドヘッドを初めて見たのは2010年の夏にニューヨーク・ジェッツを密着したテレビ番組『Hard Knocks(ハードノックス)』だっただろう。この年のシーズン第1週後には結局カットされたものの、テレビで放映されたウッドヘッドのスター性が見過ごされることはなかった。

すぐさまニューイングランド・ペイトリオッツによって獲得されたウッドヘッドはビル・ベリチックの下、バックフィールドからのパスキャッチャー、キックリターナー、そして、カバレージのメンバーとしてチームに必要不可欠な存在となった。1キャリー平均5.6ヤードを記録したペイトリオッツ1年目のウッドヘッドはその後の2年間もフォックスボロで過ごし、チームがスーパーボウルで2度目の敗戦を喫したニューヨーク・ジャイアンツ戦でも1タッチダウンをマークしている。

ペイトリオッツ時代を終えたウッドヘッドはサンディエゴ・チャージャーズ(当時)に移籍して4シーズンを過ごし、うち2年は故障でほぼ活躍できなかったものの、残りの2年では合計156キャッチで17タッチダウンをマークするパフォーマンスを披露した。

昨年3月にレイブンズと3年契約を結んだウッドヘッドだったが、ハムストリングの故障によって先シーズンのほとんどを棒に振っている。

ウッドヘッドは5,694ヤードと32タッチダウンの記録を残してフィールドを去るが、プロデビューに至るまでに何度も見過ごされた遅咲きのNFL選手にとっては十分な成績と言えるだろう。

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