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49ersのCBシャーマン、入団会見で自身の契約内容を擁護

2018年03月21日(水) 12:29

シアトル・シーホークスのリチャード・シャーマン【AP Photo/Phelan Ebenhack】

元シアトル・シーホークスのコーナーバック(CB)リチャード・シャーマンによるフリーエージェント(FA)ツアーは代理人を立てないまま、わずか1チームの訪問のみで終了した。

サンフランシスコ・49ersと直接交渉の場に立ち、3年3,900万ドル(約41億5,000万円)の契約を結んだシャーマンだが、この契約に関しては直接交渉とは関係のない人物たちから酷評されている。シャーマンが批判を浴びた理由は契約における保証額の少なさ、達成の可能性が低いインセンティブ設定、そして、パフォーマンスが49ersの期待値を上回らなかった場合にすぐさまチームが縁を切れるという内容が含まれていたからである。

シャーマンについてはフェアな契約よりもむしろ、古巣と対戦する機会がシーズンに2回訪れるという理由でチームを選んだ頑固者であり、強情な人物との評価もなされている。現地20日(火)、入団会見の場でシャーマンには自身を擁護するためのチャンスが与えられた。

シャーマンはカリフォルニア州サンタクララの地元記者に対して次のように語っている。

「最大の誤解はこれが悪い取引だったということ。シアトルでの最後の契約と比較して見れば、そこに保証金はなかった。だから、単純にシアトルでの去年の内容に基づけば、保証はなかったわけだ。一度アキレス腱を断裂した俺がシアトルでどんな保証を受けられたと思う?」

「今回の契約で俺は500万ドル(約5億3,000万円)の保証金を手に入れるが、これは別の契約の半分にあたる。シアトルでオールプロレベルのプレーができたかどうかは関係なく、今はそれ以上に活躍できる能力がある。俺が欲しかったのはそれだけ。自分に可能なレベルでプレーできれば今後の数年も安心できるし、気持ちも楽になる。そうなる自信はあるんだ」

シャーマンの能力は身体状況次第だ。昨年度にアキレス腱の修復手術を受けてからまだ復帰途中のシャーマンは今オフシーズンに逆足のアキレス腱のクリーン手術も行った。多少の後遺症も考えられるが、以前と変わらず多くのプレーをこなす自信があるという。『NFL Network(NFLネットワーク)』のスティーブ・ワイチに対してシャーマンはドクターが“回復の早さに仰天”していると語り、2カ月ほどスケジュールが早まっていると述べた。

実際のフットボールアクティビティが開始した際に改めて様子を伺うべきだろう。一方で、シャーマンは5年ほど前まではかなりの激しさを見せたNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区のライバル対決を再び盛り上げようとも試みている。

シャーマンは次のようなコメントを残した。

「シーホークスはビジネス的判断を下したし、彼らにはそうする必要があった。そして、サンフランシスコ・49ersには彼らなりの決断を下す必要があったんだ。このチームの勝利に貢献できることを楽しみにしている」

「結局のところ、ライバルはライバルさ。今後も続いていくのは間違いない。俺がその中心になるかもしれないね。でも、つまるところ俺は勝利をもたらすためにここに来たんだ」

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