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DTスーがレイダース訪問をキャンセルし、地元へ帰還

2018年03月22日(木) 10:30

マイアミ・ドルフィンズのエンダマカン・スー【Evan Pinkus via AP】

ディフェンシブタックル(DT)エンダマカン・スーのフリーエージェント(FA)ツアーがオークランドの地に立ち寄ることはないようだ。

フリーエージェント(FA)のDTスーは自身のオプションについて熟考するため、現地21日(水)に予定されていたオークランド・レイダース訪問をキャンセルして地元のポートランドに戻ったようだ。これは情報筋の話を元に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイケル・シルバーが報じたもの。

トム・ペリセロが20日に伝えるところによれば、この日の晩にロサンゼルス・ラムズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイとディナーを共にしたスーは、翌日にレイダースを訪れることになっていた。しかしながら、スーに対してラムズが“強烈な印象”を残した後、プロボウル3度出場のDTはオークランドへのフライトをキャンセルしたという。

ラポポートはスーが21日中に決断を下す見込みはないものの、先週末にかけて訪問したラムズ、ニューオーリンズ・セインツ、そして、テネシー・タイタンズの3チームのどこかとの契約を考えているようだと伝えた。

『NFL.com』が選出する2018年FAトップ101の第3位にランクインしているスーはサラリーキャップ事情とヘッドコーチ(HC)アダム・ゲイズによる大改革の余波を受けてマイアミ・ドルフィンズからリリースされた。ただし、スーのパフォーマンスに疑いの余地はなく、市場の反応がそれを裏付けていると言えよう。

スーがラムズに加入すれば少なくとも1シーズンはリーグ最強と称されるアーロン・ドナルドと最強のディフェンスタッグを形成する可能性もある。どのようにしてラムズがスーをサラリーキャップの下にねじ込むのかもまた、興味深いところだ。

NFLネットワークのマイク・ガラフォロによれば、2014年にドルフィンズと6年間の平均年俸1,900万ドル(約20億円)で契約を交わした際には金に目がない貪欲なDTとして見られたスーは今回、昔ながらのFAツアーを行って“市場拡大”を狙ったようだ。スーはNFL史上最強ともなるDTタッグを組むためならば多少の減額をも受け入れるのだろうか。タイタンズのディフェンシブエンド(DE)ジュレル・ケイシーと組むコンビも、相手オフェンシブライン(OL)にとっては同程度に脅威となるだろう。

あとはスーが決断を下すだけとなっている。今FA市場で最後のビッグネームとも言えるスーは2018年シーズンもポストシーズン進出を目指す3つの候補にとって必要不可欠なピースであるはずだ。

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