クオーターバック（QB）テディ・ブリッジウォーターがニューヨーク・ジェッツにとっての答えであるならば、ブリッジウォーターは手術を受けた膝に関して一切の疑念を払うべきだった。しかしながら、現地21日（水）に開かれた入団会見でブリッジウォーターはそれに失敗した。

多数の記者が詰めかけた会見で、100％の状態に近い膝でオフシーズンの練習に参加する準備は整っているかと問われたブリッジウォーターは答えをはぐらかした。

『ESPN』によると、ブリッジウォーターは「それは俺が今ここで心地よく話す内容ではない。トレーニングスタッフと議論すべき話だし、そこで今後のプランを考えていく」と語ったようだ。

膝の状態に関しては何とも言えない状況は続いているが、ブリッジウォーター自身は回復と復活が絶対的なものであると自負しているようだ。

ブリッジウォーターは「自分に自信はある」と語り、次のように続けた。

「アスレチックトレーニングスタッフやコーチングスタッフが以前の自分を取り戻させてくれると信じている。しかし同時に、まだ3月でもあるし、もっと良くなるための唯一の方法は今できることを精一杯やることだ。このチャンスを得られてとても興奮している。・・・（中略）待ちきれないんだ。本当にわくわくしているよ」

ブリッジウォーターの契約状況を見てみると、保証額は最大1,500万ドル（約15億9,000万円）中のわずか50万ドル（約5,300万円）であり、トレーニングキャンプ中にカットを受けるリスクすらも考えられる。ブリッジウォーターにはチームがトレーニングキャンプに入るまでに良好な状態を証明する必要がありそうだ。OTA（チーム合同練習）やミニキャンプまでに“過去の自分”を取り戻せなかった場合、デプスチャート上ではすでに38歳の大ベテランQBジョシュ・マカウンの次に登録されているブリッジウォーターが今年4月のドラフト全体3位で指名される新たなQBにも先を越される可能性はある。

ブリッジウォーターはその可能性を恐れていないことをアピールした。

「1人のアスリートとして、そして、究極の負けず嫌い、1人の選手として、いかなる競争も歓迎さ」

幸運なことに、ブリッジウォーターには来たる7月、8月、9月と、数多くの競争が待ち構えている。

【S】