ニュース

スティーラーズGM、「RBベルとの取引は適切な時期に」

2018年03月26日(月) 10:07

ピッツバーグ・スティーラーズのリビオン・ベル【AP Photo/Eric Christian Smith】

ピッツバーグ・スティーラーズのジェネラルマネジャー(GM)ケビン・コルバートはスターランニングバック(RB)リビオン・ベルとの長期契約締結という野望に関してさほど心配をしていないようだ。その理由としては“今がまだその時期ではない”からとのことだ。

フロリダ州オーランドで開催されているNFLオーナーズミーティングに参加しているコルバートGMは現地25日(日)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のスティーブ・ワイチとの1対1のインタビューに応じた。

チームのスターRBと長期契約を結ぶことについて、コルバートGMは次のように述べた。

「われわれはまだその望みを抱いている。その決断を下す際には実際にわれわれが行ったようなタグ付けに先立った交渉を行うのは当然だ。だが、タグ付けしてしまった現時点では、より適切な他のビジネスに移らなくてはならない。それがフリーエージェントやドラフトへの対処だ。これらの時期を乗り越えて適切な時が来た時に取り組むつもりだが、われわれの長期的ゴールは常にリビオンのキャリアを最後までスティーラーズで見届けることだ」

おそらく、いずれはチームがベルへの高額オファーを提示して有言実行となるだろうが、ベルに対して2年連続のフランチャイズ指定を行ったスティーラーズには相当な時間的猶予が与えられている。結局、タグの指定を受けたベルはチームの支配下に置かれており、現在のコルバートGMがFA市場や来たるドラフト会議に意識を集中させているのも納得のいく話だ。しかしながら、シンプルに“現在取り組み中”と一言述べれば済んだはずのコルバートGMが公(おおやけ)にここまで語るのを聞くのはなかなか珍しいことだ。

コルバートGMの返答はシーズン第1週目までの全アクティビティをスキップする意向だと発言したベルに対するチームの思いを代弁した言葉のようにも思える。チームにとってベルは大切な存在だが、そうとは言っても11人中の1人であり、さらに言えば、53人中の1人でもあるのだ。GMは自らの返答をもってそれを示したようだ。

当然ながら、スティーラーズが2018年度より後もベルをチームに残留させたい気持ちであるのは周知の事実だ。それでも、現況やベルが目標に掲げる大型契約を考慮すると、両サイドが歩み寄りを見せるのにはまだ時間がかかるだろう。コルバートGMが日曜日に明かしたように、しばらくの間はフランチャイズタグが非常に効果的な役割を果たすことになる。

【S】