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ジャイアンツWRベッカムは長期契約を希望、トレードの可能性も?

2018年03月27日(火) 10:56

ニューヨーク・ジャイアンツのオデル・ベッカム【AP Photo/Bill Kostroun】

ワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムのニューヨーク・ジャイアンツでの将来に関する不安が消え去ることはない。

現地25日(日)開催のNFL年次リーグミーティングでフィールド外の問題やトレードに関するトークが議論の中心となる一方、ベッカムの契約状況は今オフシーズンがどのように展開するかを象徴する大きな意味を持っていると言えよう。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは月曜日放送の『Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)』の中で、ベッカムには長期契約なしでプレーする意向はないようだと伝えた。

ラポポートは「ジャイアンツか、あるいは、他チームかにかかわらず、オデル・ベッカムが新契約の合意なしでフィールドに足を踏み入れることはないだろう」と語った。

5年目オプションの846万ドル(約8億9,000万円)でプレーするベッカムが新契約なしでプレーする意志がないとの報道は、ジャイアンツオーナーのジョン・マーラがいかなるプレーヤーについても“トレードの可能はある”と発言した翌日のことだった。

25日、2018年シーズンにベッカムがジャイアンツでプレーしないシナリオについて問われたマーラオーナーは「それに関しては一概に答えることはできない」と述べている。

さらに「確かにわれわれは彼を売りに出しているわけでない。あなたがたがそういった意味で尋ねてきているのであればね」と笑ったマーラオーナーは「だが、3勝13敗というシーズンを経て、誰も良いパフォーマンスを見せずに終わって入ったシーズンオフなのだから、いかなる選手に対してもトレードの可能性はないとは言えないだろう」と続けた。

チームは常にトレードの打診を受け入れていると明かしたものの、マーラオーナーはベッカム放出の可能性について、「私が起きてはほしくないと願うシナリオだ」とのコメントも残した。

ジャイアンツが最終的にチームで最も優れた選手であるベッカムを手放すと決断した場合、相当な額を支払うことになるトレード先は長期契約を最優先に考えなくてはならないだろうとラポポートは指摘する。

ジャイアンツの共同オーナーを務めるスティーブ・ティッシュは長期契約を締結することでベッカムをチームに残留させたいと願う人物だ。

年次リーグミーティングに参加したティッシュオーナーは記者に対して次のように明かした。

「チームに貢献し、ロッカールームの内外を問わずに役割を持つ選手である限り、オデルを含めたジャイアンツの選手全員がチームに残ってほしいと思っている。オデルが今までも、そして、これからもチームに貢献してくれるだろう選手の1人なのは間違いない。フィールド上では彼のチームメイトがオデルに生産的でいてほしいと願っているし、ファンだって同じ思いでいるのは確かだ。また、本当に正直なところで言えば、オーナー陣も彼には生産的であってほしいと願っているんだ」

今季のジャイアンツがベッカムを安く所有する権利を保持し、来季や2020年シーズンについてはフランチャイズタグを行使する権利がある中、選手側としては現時点で唯一影響力を持つポイントを最大限に生かし、プレー停止も辞さないと脅しをかけているのだ。

これらの状況がトレードの可能性を広げてくれると期待するのはベッカムとルイジアナ州立大学で共にプレーしたジャービス・ランドリーだ。クリーブランド・ブラウンズに移籍したランドリーは『Twitter(ツイッター)』上でベッカムをブラウンズに勧誘している。

「ブラウンズに来いよ、俺とまた組もうぜ」

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