ジャイアンツ、WRベッカムをトレードした場合の見返りに“驚愕”?
2018年03月29日(木) 13:28NFL年次リーグミーティングでは待望のキャッチングルール改正が議論の中心となっていたが、これに負けず劣らず、ニューヨーク・ジャイアンのワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムに関する話題も中心となっていた。
ジャイアンツにスターWRを放出する意向はないものの、問い合わせの電話にはオープンな対応を見せている。
手放される確率の低いNFL界で最もダイナミックな選手を手に入れるために、トレード希望の相手側はいったいどれほどの代償を支払うのか。
現地28日(水)、オーランドで開催されたミーティングで複数のオーナーや意思決定者らに話を聞いた『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはジャイアンツがオデル・ベッカムをトレードした際には“驚愕の”見返りを手にするだろうと報じた。
ラポポートは『Up to the Minute Live(アップ・トゥ・ミニット・ライブ)』の中で「チームから話を聞いて分かったのは、ドラフト1巡目指名権以上のものになるだろうということだ。パーシー・ハービンの状況に似ている。・・・(中略)あの時はドラフト1巡目指名権とドラフト中位の指名権も付いていた。つまり、確かなことは分かっていないにせよ、ジャイアンツがもしベッカムのトレードを望むとすれば、市場はそのように見ている」と語った。
ラポポートが言及したように、2013年のハービンの大型トレードはシアトル・シーホークスのドラフト全体25位と214位、さらには翌年ドラフト全体96位の指名権をも譲渡させた。これらのドラフト指名権を手放した上、シーホークスはハービンをリーグ最高額のWRとする新契約を与えている。
ジェネラルマネジャー(GM)デーブ・ジェトルマンが、これ以上ではないにしろ、ハービンのケース同様の見返りを期待しているとしても非難はできない。そもそも、リーグ最高峰のWRが市場に登場する可能性すらも現段階では疑わしい状況だ。当時のハービンと比較しても、ベッカムの方がより完成し、より生産的なプレーヤーでもある。
ロサンゼルス・ラムズがベッカム獲得に興味を示したとのうわさは事実である可能性が高いとされるが、今週は今のところ、どのチームもジェトルマンを圧倒するようなオファーを提示してはいないようだ。
これはやはり、ドラフト資源や契約価値、知名度の観点からしてベッカムのトレードには莫大な投資が必要だからだろう。リーグ役員の数名はNFLネットワークのトム・ペリセロに対し、複数のドラフト1巡目指名権ではなく、複数の2巡目指名権、あるいは、“それに近いもの”が 現時的な見返りとして考えられるのではないかと述べているようだ。
莫大な投資を望むチームがなければ、今シーズンもまた、ベッカムはクオーターバック(QB)イーライ・マニングのパスをキャッチすることになるだろう。
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