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トレード以前から連携が取れていたラムズQBゴフとWRクックス

2018年04月05日(木) 12:54

ロサンゼルス・ラムズのジャレッド・ゴフ【AP Photo/Phelan M Ebenhack】

ロサンゼルス・ラムズがトレードでワイドレシーバー(WR)ブランディン・クックスを獲得したのは現地3日(火)だが、ラムズのクオーターバック(QB)はそれ以前にすでにクックスとの良好な関係を築いていたようだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは4日、クックスとラムズのQBジャレッド・ゴフは今オフシーズンの自主トレを一緒に行い、信頼関係を築いていたようだと報じた。

オフシーズンに別チームのQBとWRがトレーニングを行うこと自体は珍しくもなく、とりわけ、同じ代理人を持つ選手同士であればしばしば見られる光景でもある。今春のワークアウトが開始する時点で両者が共に時間を過ごしたという事実は大きなアドバンテージとなるだろう。

両プレーヤーの頭の中にはいずれ同じチームでプレーする可能性があるとの考えがあったのかもしれない。

今週火曜日になってようやくクックス獲得に成功したラムズだが、1年以上も前からクックスを狙っていた。ラポポートによると、先シーズンのラムズはクックス獲得のためにコーナーバック(CB)トラメイン・ジョンソンをニューオーリンズ・セインツに放出しようと計画していたとのことだ。

ラムズのジェネラルマネジャー(GM)レス・スニードは『The MMQB(ザ・マンデー・モーニング・クオーターバック)』のピーター・キングに対し、クックスのトレードに際し昨オフシーズンはペイトリオッツの方がより良いカードを持っていたと明かした。

「あの時、われわれはドラフト1巡目指名権を保持しておらず、ニューイングランドはそれを持っていた。それこそが大きな違いを生んだのだ。われわれは(CB)トラメイン・ジョンソンをニューオーリンズに出す構えを示したが、結局はニューイングランドのオファーをしのぐことはできなかった」

クックスのトレードに関してはペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックの聡明さが際立った。2017年の全体32位ドラフト指名権を利用して新人契約中のクックスを獲得し、1,082ヤード、7タッチダウンをマークさせて元を取った後、クックスの要求する金額での長期契約を結ばない方針を明らかにしたベリチックHCは、クックスをだしにしてより高位のドラフト1巡目指名権を手にした。

ラポポートが伝えるところによれば、ラムズにとってはドラフト全体23位で指名する選手よりもクックスの方に価値があったようだ。

チームが欲したWRに対してスニードGMは長期契約を提示してチームにとどめようとするだろう。しかしながら、この契約交渉において絶対的優位に立つのはクックスだ。ラムズからのオファーを待ち、好条件の契約を手にする機会を手に入れているクックスは今や、WRの選手の中でも最高クラスの額を要求できるとも言えよう。

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