ドラ1候補のDEチャッブに完全に魅了されたジャイアンツ
2018年04月11日(水) 13:58ノースカロライナ州立大学のディフェンシブエンド(DE)としてACC(アトランティック・コースト・カンファレンス)で見事な経歴を積み上げてきたブラッドリー・チャッブの名前はもうじき米国全土に轟(とどろ)くことになるだろう。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロは現地10日(火)、『NFL Up To The Minute(NFLアップ・トゥー・ミニット・ライブ)』の中でニューヨーク・ジャイアンツの本部を訪れたチャッブにチームは“非常に感銘”を受けたようだと伝えた。スーツとネクタイを着用した正装で登場したチャッブは施設内の全員に対して自己紹介を行い、午後の間は歩き回る最中も始終、笑顔を絶やさなかったようだ。
チャッブのこの姿勢は元ジャイアンツのオフェンシブライン(OL)マンであるデイビッド・ディールの支持を得るに十分だったと報じたガラフォロはさらに、ディールが“とても感心”していたとも伝えた。
チャッブは今年3月に開催されたNFLスカウティングコンバインでもメディアの前で自身の強みを即答し、カレッジフットボールのディビジョン1における大活躍によって培った自信を余すところなく見せつけていた。また、容赦なく戦う哲学の源泉を一言で「(褒められて)背中を軽くたたかれる時は良い気分なんだ」と表現している。
NFLのトップラッシャーであるカリル・マックとボン・ミラーを混ぜ合わせたプレースタイルを目指したいとも語ったチャッブは、過去5年ほどにわたって抜群に恐れられたDEジェイソン・ピエール・ポールに代わる存在となるだろう。ピエール・ポールは先月、タンパベイ・バッカニアーズにトレードで放出されている。来たるドラフトで全体2位の指名権を保持しているジャイアンツがクオーターバック(QB)イーライ・マニングの後継者を指名すると予想される中、適切なオファーがあった場合の譲渡や、あるいは、将来的にフランチャイズプレーヤーとなる可能性の高い若き才能ある選手で守備陣を即座に補強する可能性も考えられている。
コンバインに参加した際、チャッブは次のように語っていた。
「自分の仕事はフィールド上でベストな選手を追いかけることであり、フィールド上で最も高額契約を結ぶ選手を潰すことだ。そうすることで、ゲームの流れを変えられる。スーパーボウルでも、1つのサックがファンブルを生んで試合が終わったこともある。ブロンコスが制覇した時、ボン・ミラーがおかしなほどに活躍してスーパーボウルのMVPを受賞したんだ。最も重要なポジションを潰せるのだから、自分のポジションはこのリーグにおいて本当に夢のある場所である」
ゲームで最も重要なポジションの選手を指名するのか、はたまた、ゲームで最も重要な選手を潰すポジションの選手を指名するのか。
ジャイアンツにとってその答えは1つの単純な判断に委ねられているのかもしれない。
【S】