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ペイトリオッツのクラフトオーナー、「TEグロンコウスキーのステータスは問題なし」

2018年04月12日(木) 12:53

ニューイングランド・ペイトリオッツのロブ・グロンコウスキー【AP Photo/Matt York】

ニューイングランド・ペイトリオッツのスタータイトエンド(TE)ロブ・グロンコウスキーに関する話になった際、チームオーナーのロバート・クラフトは落ち着いた表情を見せた。

クラフトオーナーは昨年度のスーパ―ボウルでフィラデルフィア・イーグルスに敗戦を喫した後、グロンコウスキーが引退をほのめかしていた事実を認識している。しかし、オーナーが現在までに見聞した全ての情報はスターTEが2018年度もプレーを続けると示唆しているようだ。

スポーツ情報サイト『The Athletic(ジ・アスレティック)』のジェフ・ハウィーに対し、「私にとってそれは何の問題でもない」と語ったクラフトオーナーは続けてこのように述べた。

「記事を読むまでそのことについて何も知らなかった。私は(先日、ジレット・スタジアムにてグロンコウスキーの)姿を見た。われわれは楽しくも良好な関係を築けている。彼は私が知る中でも最も驚くべき選手の1人だ。遅くにやってきて、コンディションを整えるためにいろいろなことをし、そして、身体の準備を行っていた彼の姿には感銘を受けた」

悲痛なスーパ―ボウルの敗戦後に引退をほのめかした選手はグロンコウスキーだけではない。ジ・アスレティックはドキュメンタリー番組『Tom vs. Time(トム対時間)』の最後にクオーターバック(QB)のトム・ブレイディもまた、自身の将来について複雑な気持ちを抱いているようだと結論づけた。

クラフトオーナーは続けてこのようにも語っている。

「グロンコウスキーはリーグ最高のタイトエンドだ。もしかすると、これまでの歴史上最高かもしれない。だからこそ、われわれはそのクオーターバック(ブレイディ)とタイトエンドを両方チームに持つことができて光栄である」

「だが、その敗戦後にはみんな違った考え方をしたとも思う。それはタフな敗戦だった。われわれは事態を飲み込み、次に何が起こるかを把握する」

引退のうわさが取り沙汰される中、グロンコウスキーの名前は今オフシーズンのトレードトークの中にも登場している。しかしながら、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロは、ペイトリオッツがビッグネームのTE放出を話題にしたことは過去に一度もないと伝える。ペイトリオッツがグロンコウスキーのトレードを真剣に考慮したことなどないのだ。

引退やトレードのうわさが飛び交う中、NFLのオーナーに就任して数十年が経過したクラフトはそのうまい対処法を心得ていたようだ。

「物事は常に変化するだろうが、私はそれと24年間も付き合ってきたんだ。常に何かしらは起こる。私の仕事は状況を落ち着かせ、継続性をもたらし、そして、ベストな選手を引き寄せることだ。35年が過ぎた後のここ24年間、われわれは無難にこなしてきた。これから先に何が起こるかを全て予測できるわけがない。神のみぞ知ることも多々ある。交通事故に巻き込まれることもあるだろう。だからこそ、コーチや選手など、全てに関して非常事態に備えたプランを用意する必要があるんだ。それでも、私は未来を楽観的に見ているよ」

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