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ブラウンズ、WRランドリーと5年契約で正式合意

2018年04月13日(金) 10:06


マイアミ・ドルフィンズのジャービス・ランドリー【AP Photo/Wilfredo Lee】

新たに獲得したビッグネームを長期で確保できることになったクリーブランド・ブラウンズだが、その代償として多額の負担を背負うことになった。

トレードでブラウンズに移籍したワイドレシーバー(WR)ジャービス・ランドリーは5年7,550万ドル(約81億円)の契約延長でチームと合意した模様だ。これは情報筋の話を元に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えたもの。

この大型契約にはスロットレシーバーとしては異例である4,700万ドル(約50億4,000万円)の高額保証が付き、タンパベイ・バッカニアーズのマイク・エバンスを約900万ドル(約9億7,000万円)上回る数字となっている。ニューヨーク・ジャイアンツのWRオデル・ベッカムはこの報に飛び起きたことだろう。

ブラウンズは先月、2018年の4巡目指名権と2019年の7巡目指名権を譲渡してマイアミ・ドルフィンズからランドリーを獲得した。

約1,600万ドル(約17億2,000万円)のフランチャイズタグの下でプレーする予定だったランドリーだが、ブラウンズは最初から契約の延長を望んでいた。

ランドリーがこの高額契約に見合うほどの選手であるかどうかは来たる数カ月間、多くの議論を呼び起こすだろう。リーグトップとなる残り7,000万ドル(約75億円)分のキャップスペースを確保するブラウンズだが、これはチームによる厳格な財政運営や多数のベテラン選手を一挙に放出したことが要因である。

新ジェネラルマネジャー(GM)のジョン・ドーシーは大型契約を結ぶ傾向にあることで知られており、今回は昨季にリーグトップのキャッチ数を記録したものの、1レシーブ平均でわずか8.8ヤード(リーグ108位タイ)の選手に対する破格の支払いを招いた。

ランドリーはヘッドコーチ(HC)ヒュー・ジャクソンの下、これまでに全く覇気を見せてこなかったレシーバー陣を即座にけん引しなくてはならないというプレッシャーを背負う。ジョシュ・ゴードンが復帰する一方で、元ドラフト1巡目指名選手のコリー・コールマンもチームに残っているという現状は夢のようだが、疑いの目は始終つきまとっている。

ブラウンズはようやくクオーターバック(QB)ポジションに豊富な先発経験を持つタイロッド・テイラーを加えた。ランドリーもまた、テイラーのように多くの経験を生かすことになるだろう。だたし、今回はチームが大きな代償を払う形となった。

ブラウンズファンはこの信じがたい契約によってドーシーGMが何かを得ることを切に願っている。

【S】