NFLがキックオフのルール修正を検討、廃止はしない模様
2018年05月02日(水) 09:43フットボールの試合をより安全にしようと取り組むNFLはゲームの中で最も危険となり得るプレー、すなわち、キックオフのルール変更を視野に動いている。
NFL上級副社長のトロイ・ビンセントは2日間にわたって開催されているリーグのコーチングサミットで新たに提案されたルール変更案について語り、NFLがキックオフを廃止する意向はないと強調したものの、プレーをより安全にするために修正を加える方針だと述べた。これは『NFL Network(NFLネットワーク)』のジュディ・バティスタが伝えたものだ。
ビンセント上級副社長はニューヨークにあるリーグオフィスで開催中のミーティングでキックオフルールに関する提案書をまとめ上げ、現地21日(月)から23日(水)のオーナーミーティングに持ち込みたいとの希望を語っている。いかなる修正案であっても2018年シーズンからの適用は可能だ。
NFLはゲーム中で最も危険とされるプレーをより安全にしようとキックオフルールを少しずつ変更してきた。リーグは以前にもキックオフの場所を30ヤードから35ヤードラインに変更し、タッチバックを20ヤードから25ヤードラインに変更して膝を地面に着けるよう仕向けた。しかしながら、結局これらの努力がキックオフにおける故障の減少に大きな影響を与えることはなかった。
キックオフのルールをより安全にしようとするリーグの動きから、いつの日かキックオフ自体が廃止されるのではとの憶測も飛び交うが、実際にわれわれがその日を目の当たりにすることはまだなさそうだ。ここで1つのカギとなるのは、試合後半にチームがボールを奪うチャンスを与えるオンサイドキックの機会をうまく残しつつも、いかにしてキックオフを減少させるかだろう。
NFLネットワークのバティスタは『Twitter(ツイッター)』でこのように投稿した。
「キックオフに関してトロイ・ビンセントの考えは明白だ。彼らはこのプレーをただの儀式的なものにはしたくない。しかし、リーグはタッチバックとなったキックの時でさえも危険なプレーを多く目撃している。これらのプレーを排除しようと試みているのだ」
バティスタによると、今週開催のミーティング初日は主にインテリアラインでのプレーやヘルメットヒットに関する新ルールがプレーにどのような影響を与えるか、また、どのようにしてルールが施行されるかなどに焦点が絞られ、キックオフに関する議論は水曜日に行われる予定とのことだ。
【S】