タイトエンド（TE）ロブ・グロンコウスキーは2週間前、ニューイングランド・ペイトリオッツに2018年シーズンも現役継続する意向を伝えた。

今オフシーズンはプロレスのリングに登場したり、ダートバイクのプロモーション活動に参加したりと、セカンドキャリアの活動に精を出しているようにも思われたグロンコウスキーだったが、『Instagram（インスタグラム）』に「もう一度チャンピオンシップを目指したい」と投稿したことで引退を望んでいるとの憶測は沈静化した。しかしながら、ペイトリオッツの財布にとっては安い話にならないだろう。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートは2週間前、グロンコウスキーが自主参加型ワークアウトに不参加だった理由は金銭交渉の一環であり、ペイトリオッツはスターTEからのはっきりとした意志を確認したようだと伝えていた。

ラポポートは現地7日（月）に放送された『NFL Up to the Minute（NFLアップ・トゥー・ミニット』の中で、「ペイトリオッツは少なくとも1シーズン分のグロンコウスキーとの契約を見直すつもりだ。2年間の契約延長は決してしないが、チームは最低でもグロンコウスキーの契約内容を見直し、彼が間違いなく受け取るべき増額した金額を与えるつもりだ」と述べ、このようにも語っている。

「ペイトリオッツと距離を置いているのは彼の契約が関係しているからだろう。チームが新契約やその一部の内容を固めた時、ようやくグロンコウスキーは実際に姿を現すはずだ」

ラポポートはグロンコウスキーとペイトリオッツが去年と同じような動きを見せていると指摘する。ペイトリオッツは昨シーズンが開幕する前に2017年の契約に550万ドル（約6億円）のインセンティブを付け、グロンコウスキーはその全てを獲得した。

グロンコウスキーが一体どんな契約を欲しているのかは不明だ。『Spotrac（スポトラック）』によると、グロンコウスキーの近年の契約内容は65万6,000ドル（約7,100万円）のロースターボーナスと25万ドル（約2,700万円）のワークアウトボーナスを含むベースサラリー800万ドル（約8億7,000万円）のようだ。グロンコウスキーの1,090万ドル（約11億9,000万円）におよぶキャップナンバーはキャリアを通じて最高の数字となっている。グロンコウスキーの現行契約は2019年シーズンまでとなっており、この契約がこのまま期限を迎えれば非制限付きフリーエージェント（FA）となる。

28歳のTEにはシーズンを通じて故障のリスクが伴うが、健康であればフィールドで無双状態となるオールプロであり、歴史上最高のTEとも評されている。

グロンコウスキーが2018年シーズンもトム・ブレイディからのパスをキャッチし、ペイトリオッツのユニフォームに袖を通すことは決まったが、一方で、今後の契約がどうなるのかはいまだ不確かな状態が続いている。

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