NFL選手協会がFAのSリードのために申し立て
2018年05月08日(火) 12:46NFL選手協会が現地7日(月)、現在フリーエージェント(FA)であるセーフティ(S)エリック・リードに代わって非故障の申し立てと仲裁手続きを申請した。
選手協会のプレスリリースによれば、この申し立てはNFLが国歌斉唱中の起立を選手に義務付けていないこと、リーグが選手の行動する権利を尊重すること、そして、CBA(団体交渉協約)にはリーグのルールがチームのルールを上回ると明記していること、などを前提として申請されたようだ。
リリースによると、選手協会は平和的なフィールド上の抗議運動に参加したFA選手の代理人らに対し、チームによる(CBAの)違反行為についてのあらゆる情報を集め、報告し、提出するように求めている。
協会による7日の動きは先週、CBAに基づいてリードとその代理人がNFLの各チームは今季にリードとの契約を結ばないよう秘密裏に合意していると訴えたことが発端となっている。
リードの弁護士であるマーク・ジェレイゴスは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートに対する声明の中で、「コリン(キャパニック)とエリックは自らのプロキャリアや個人の生活を賭して勇気ある行動を取った」と述べた。
キャパニックの申し立て時にも同様の役目を担っていたこの弁護人は「われわれはNFL選手協会と寄り添い、正義や平等、そして、奪われることのない米国人の権利のために戦う」とも語っている。
ラポポートによると、リードは先月にシンシナティ・ベンガルズを訪問しており、これがFAとなってから唯一のチーム訪問だったとのことだ。
今オフシーズンを通してSに対する市場は冷ややかだ。ベテランSであるケニー・バカーロやトレ・ボストンもまだ契約にこぎつけていない。リードは国歌斉唱中に膝をつくなどした社会的行動がいまだに契約を結べない原因だと訴えている。今季のリードは国歌斉唱中に膝をつくつもりがないことを明かしている。
選手協会は7日に申請した申し立ての中で、「あるチームは選手との契約に際して選手の発言に基づいて契約の成否を決定したようだが、これはリーグのポリシーに反するものである。少なくとも1チームのオーナーは雇用前の面談で抗議運動への参加の是非に関する質問を行っていた」と主張している。
リーグはまだ、これらの状況に対するコメントを発表していない。
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