セインツ、出場停止処分を受けたRBイングラムの代役は雇わず
2018年05月10日(木) 10:20ランニングバック(RB)マーク・イングラムがリーグ規範に違反する運動能力向上薬(PED)の使用によって開幕4戦の出場停止処分を受け、ニューオーリンズ・セインツのRB陣には大きな穴ができた。
オープン市場にはデマルコ・マレーやエイドリアン・ピーターソンなど、注目に値するフリーエージェント(FA)選手も残っているが、セインツが大きな動きを見せる可能性は低そうだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のスティーブ・ワイチによれば、セインツサイドはイングラムの代わりとなるベテランRBを獲得する予定はないと明かしているという。
ワイチによると、セインツは2年目のアルビン・カマーラを軸にし、すでにロースター入りしているRBの中から評価に値すべき選手を起用する方針のようだ。現在、RBとしてセインツのロースターにいるのはダニエル・ラスコ、ジョナサン・ウィリアムス、トレイ・エドムンズ、そして、2018年ドラフトで6巡目に指名した新人のボストン・スコットだ。
昨季のカマーラはルーキーながらトータル1,554ヤード(ランで728ヤード)、13タッチダウンと衝撃的な記録を残して年間最優秀新人攻撃選手に選出された。
1,540ヤード(ランで1,124ヤード)、12タッチダウンをマークしたイングラムとカマーラのコンビは昨季、NFL史上初めて1シーズンに1,500スクリメージヤードを同時に達成したRBデュオともなった。
カマーラとイングラムの活躍によって先シーズンのセインツ攻撃陣はラン攻撃で1試合平均129.4ヤードを稼ぎ、リーグ第5位にランクインした。
イングラムは申し立てに関する仲裁人による書面での意見が開示となった際、今後の出方を探る構えだ。この開示は今月16日に予定されている。
イングラムにはオフシーズンの全ての練習やプレシーズンゲームに参加する権利が与えられているものの、現時点でセインツは2018年のレギュラーシーズン開幕からのタンパベイ・バッカニアーズ戦、クリーブランド・ブラウンズ戦、アトランタ・ファルコンズ戦、ニューヨーク・ジャイアンツ戦をイングラム不在で戦わなくてはならない。
【S】