複数球団と接触した元シーホークスDEアブリル
2018年05月10日(木) 12:14地方ラジオ番組『950 KJR-AM』が元シアトル・シーホークスのディフェンシブエンド(DE)クリフ・アブリルを雇用したと公表した際、プレスリリースの中でアブリルの正式な引退について明確に言及されることはなく、単にアブリルが“次なる章”に移行したとだけ記されていた。
どうやら、32歳のDEはまだ現役続行の可能性を残しているようだ。アブリルはNFLラジオ放送局『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM・NFLラジオ)』の番組『The Opening Drive(ジ・オープニング・ドライブ)』の中で、プレーの可能性について複数球団からの接触があったことを明かした。
ここで問題となるのはキャリアを脅かす首の故障を抱えたアブリルがドクターによってプレー再開の承認を得られるかどうかだ。
「だが、俺にとっては医者が何と言うかに尽きる」と語ったアブリルは続けて「今後どうなろうが、あまり考え過ぎてはいない。実際に、これからはシアトルのラジオ局、KJR950で働くと皆にも伝えた。どう転ぶかはまだ分からないけどね」とも述べた。
アブリルはメディカルチェックをクリアーできなかったためにシーホークスから解雇されている。プロ10年のキャリアを持つベテランDEアブリルは、少なくとも再び医者からの意見を聞くまでは引退を正式に発表したわけではないが、フットボールのフィールドを去る準備をしつつあるようにも見える。そんなアブリルは次のようにも語った。
「自分は本当に(医者から引退を勧告される)覚悟はしている。ここ8カ月ほどはそうなることを考えてきた。そのことについては妻とも話し合ってきたしね。ほぼ1週間おきに話し合ったし、こう理解したんだ。“もしもうプレーすることがないのなら、次はどうなる? そのための準備をしなくちゃ” とね。自分の今の状況がまさにそんな感じだ。プレーできなくてもそれはそれで問題ない。医者がもし、“プレーしないことを再検討すべきだ”と言うのなら、現在のキャリア的にも俺は全く問題ない」
故障からの回復については“とても良い”状態だとも明かしたアブリルだが、医者からの承認を得るまでは先が読めない状態だ。その承認が決して得られることはないと判明した場合、アブリルは新たなキャリアの準備を開始するだろう。
【S】