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ラムズ、シーホークスでHCを務めた名将ノックスが死去

2018年05月14日(月) 11:03


チャック・ノックス【David Durochik via AP】

フットボール界からコーチングランク上位の名将がまた一人この世を去った。

かつてロサンゼルス・ラムズ、シアトル・シーホークス、バッファロー・ビルズでヘッドコーチ(HC)を務めたチャック・ノックスが死去した。86歳だった。シーホークスが現地13日(日)、この訃報を認めている。

シーホークスは次のような声明を発表している。

「シーホークスファミリーはチャック・ノックスの訃報によって悲しみに包まれた。彼の妻であるシャーリーや、ノックス一族に対して心からお悔やみ申し上げる。シーホークスのリング・オブ・オナーのメンバーであるノックスは1983年から1991年までシーホークスでコーチを務め、選手、コーチ、スタッフからとてもよく愛された。彼はかなり厳しい存在である一方、選手たちへの誠実なケアや思いやりによって敬意を集めた。彼はフットボール界だけでなく、全てにおいてすばらしい影響力のある人物だった」

「NFL史でも勝ち星の多いコーチの一人であり、“グラウンド・チャック”はNFLの最優秀コーチに2度、1983年と1984年に選出された。彼はシアトルをチーム初のディビジョンタイトルに導き、プレーオフでの勝利やカンファレンスチャンピオンシップに出場。そして、3つの違うチームをプレーオフに出場させた初のヘッドコーチとなった。彼が自分で言っていたように“行動こそが物語る。言葉を聞く必要はない”のだ」

ノックスは1983年から1991年までシーホークスのコーチを務め、9シーズン中6シーズンは白星が黒星を上回っている。序盤からホットなスタートを切ったノックスのシーホークスは9試合に勝利を収め、コーチ1年目からAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップに出場。この翌年には12勝を記録したものの、ディビジョナルラウンドで敗れている。

ノックスによる指揮の下、シーホークスはプレーオフで3勝4敗をマークしている。シーホークスで80勝69敗の戦績を収めた名将は2005年にチームのリング・オブ・オナーとなった。

シーホークスは『Twitter(ツイッター)』にこのように投稿した。

「われわれは偉大なインフルエンサーであり、組織から愛されたチャック・ノックスのことを忘れない」

ノックスは1973年から1977年、1992年から1994年にかけてロサンゼルス・ラムズでも指揮を執り、合計69勝48敗を積み上げた。1978年から1982年までコーチを務めたバッファローへと向かうまで、ノックスは2桁の勝利を5年連続で記録した。ノックスは1992年に一変したラムズに復帰したものの、1995年1月に解任されるまで6勝以上をあげることができなかった。

ラムズもまた、ノックスに関する声明を発表している。

「われわれは伝説的なコーチであり、ロサンゼルス・ラムズファミリーの一員であるチャック・ノックスの死去を受け、悲しみに包まれている。ラムズを5シーズン連続の2桁勝利に導いた彼はチームに勝利の文化を構築し、決して忘れ去られることのない業績を残した。ノックスコーチが刻んだ記憶や偉大なる功績はわれわれやラムズファンに希望を与えてくれた。われわれはつらい時にある彼のご家族を思い、祈りを捧げる」

ノックスは1963年から1966年にかけてニューヨーク・ジェッツのオフェンシブライン(OL)コーチとしてコーチングキャリアをスタートさせ、1967年から1972年にかけてはデトロイト・ライオンズに所属。レギュラーシーズンで186勝147敗、ポストシーズンでは7勝11敗の戦績を残して天国へと旅立っていった。

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