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元カウボーイズのウィッテン、「WRブライアントに最適なのはパッカーズ」

2018年05月16日(水) 10:47


ダラス・カウボーイズのデズ・ブライアント【AP Photo/Michael Ainsworth】

ワイドレシーバー(WR)デズ・ブライアントの新天地はいまだ決まっていないが、元チームメイトの1人はブライアントが最終的にどこに行くかを感じ取っているようだ。

先日引退を表明した元ダラス・カウボーイズのタイトエンド(TE)ジェイソン・ウィッテンが、『The Adam Schefter Podcast(ジ・アダム・シェフター・ポッドキャスト)』の中でこのように語っている。

「デズなら確実にいくつか良い機会を手に入れるはずだ。彼にはモチベーションがあるし、最終的にはグリーンベイ・パッカーズに行くんじゃないかと思っている」

『Monday Night Football(マンデーナイト・フットボール)』の新メンバーとなったウィッテンは、8シーズンを過ごしたフランチャイズから先月カットされたブライアントにとってパッカーズが“最適スポット”になるのではとの持論を展開した。

「(パッカーズのクオーターバックは)アーロン・ロジャースだ。彼は肩越しのスローイングを得意としている。投げたいところにどこへでも投げられるロジャースとデズの相性は抜群だ。ナショナルフットボールリーグの中でもデズはまだ上位クラスの得点力を誇るワイドレシーバーだと信じている。それゆえに、(TEの)ジミー・グラハムとアーロン・ロジャースの協力プレーでパッカーズ攻撃陣は多くの得点を奪えるだろう」

ベテランWRジョーディ・ネルソンを今年3月に放出したパッカーズにとって、ブライアント獲得は“ウイン・ウインの関係”だとも表現したウィッテンは「(29歳のブライアントが)そこに入団すれば、チームをさらなる高みへと導き、プレーオフに再び進出するだろう」とも語った。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地15日(火)、『Twitter(ツイッター)』で「ウィッテンの言うことは間違っていない」と述べたものの、続けて「パッカーズはデズ・ブライアントの新天地として考えられているが、現段階ではまだ動きはなく、すぐに発展する話でもなさそうだ」とも指摘していた。

パッカーズがブライアントの新天地と目されるのも納得だ。ダバンテ・アダムスとランドール・コブに加え、ブライアントとモンスターTEグラハムがタッグを組めば、レッドゾーンを支配することも可能になる。ウィッテンはまた、ドリュー・ブリーズのいるニューオーリンズ・セインツがブライアントの第2候補になるだろうともコメントしている。

そうとは言っても、ここ数年のブライアントは故障に苦しみ、2014年以降で900ヤード以上に到達したことはない。

先月、『MMQB(マンデー・モーニング・クオーターバック)』のアルバート・ブリアーはブライアントについてこのように記していた。

「カウボーイズのコーチ陣はブライアントに与えられた天賦(てんぷ)の才能が、5年7,000万ドル(約77億円)の2度目の契約を結んだ2015年から少しずつ衰えを見せていると感じ始めた。その金額はまだ回収されていない。3年後、より技巧派になることによって再起を期する年齢となったブライアントは以前と異なるスピードでの活躍にもがき苦しみ、チームを失望させてしまった」

パッカーズもまた、カウボーイズと同様の目でブライアントを評価しているだろう。しかしながら、ブライアントは健康さを強調し、2018年シーズンに向けて新たなモチベーションで臨むとの意気込みを見せている。グリーンベイであろうとなかろうと、いずれはブライアントに救いの手を差し伸べる球団は現れるはずだ。

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