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元ブラウンズQBマンゼルがCFLのタイガーキャッツと2年契約

2018年05月21日(月) 10:38

ジョニー・マンゼル【AP Photo/Michael Wyke】

今夏、クオーターバック(QB)ジョニー・マンゼルがプロフットボール界に復帰する。

CFL(カナディアン・フットボール・リーグ)のハミルトン・タイガーキャッツは現地19日(土)、元クリーブランド・ブラウンズのQBマンゼルと2年契約を締結したと発表した。マンゼルの独占権を保持していたタイガーキャッツは、過去2年間にわたってプロフットボールに縁がなかったマンゼルにとっては最適な再スタート地になると考えられていた。

タイガーキャッツのヘッドコーチ(HC)ジューン・ジョーンズはこのように語っている。

「われわれはチームのロースターにジョニー・マンゼルを加えたことに興奮を覚えている。とりわけ、手続きが終わった今、ジョニーは新たなチームメイトやコーチ陣と共にトレーニングキャンプ全体に参加が可能となった。われわれは最高峰のクオーターバック陣を形成できたと思う。グレイカップチャンピオンシップを制覇するというわれわれの究極の目標達成に向け、ジョニーの加入はこのチームをより良い方向へと導くだろう」

マンゼルは『Twitter(ツイッター)』上でこのようにコメントしている。

「長い休憩を終えた今日、さらなるフットボールキャリアを追い求めてCFLと契約する決断を下した。ここに至るまで支えてくれた全ての人に心から感謝している。自分にとってこれは前に進むための最高のチャンスであると信じ、未来の可能性について貪欲にいくつもりだ」

『Barstool Sports(バースツール・スポーツ)』がツイッター上で投稿した動画の中でマンゼルは「フットボールに復帰すること・・これがようやく決まった。長いこと恋しく思っていた。・・・(中略)自分にとっては大きな一日だ。もう無職ではないし、再び大好きなことをできる。本当に幸せな気分だよ」と語っていた。

25歳のマンゼルは2015年シーズン後にブラウンズを解雇されて以降、プロフットボールでのプレー機会はなかった。テキサスA&M大学を卒業した元ハイズマントロフィー獲得者は2014年ドラフトの全体22位でブラウンズ入りを果たしている。しかしながら、元恋人に対する暴力行為が調査対象となる中で、マンゼルはブラウンズに解雇を告げられた。マンゼルは後に検察側の条件に合意し、不起訴処分となっている。

過去6カ月にわたりキャリアの再スタートに向けて尽力していたマンゼルは、NFLスカウトが見守る中で複数回のワークアウトに参加し、先月のスプリング・リーグでは2試合に出場した。20日からトレーニングキャンプを開始したタイガーキャッツのレギュラーシーズン開幕戦はカルガリーで6月16日(土)に開催される予定だ。

今年3月、マンゼルは母校テキサスA&M大学のプロデーに集まったスカウト陣の前でスローイングを披露し、『NFL.com』に対して「今日は椅子に深く座り、人生のたくさんの後悔を振り返った。ライフスタイルを見失っていたし、間違ったところにはまりこんでしまったんだ」とコメントしていた。

マンゼルがチャンスを得たCFLで活躍するかどうか、さらには、NFL復帰のチャンスはめぐってくるのか、今後の動きにも注目が集まっている。

【S】