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バイキングスRBクック、順調な回復でフィールド復帰繰り上げも

2018年05月21日(月) 13:28

ミネソタ・バイキングスのダルヴィン・クック【AP Photo/Jim Mone】

昨季のミネソタ・バイキングスはスーパーボウル出場まで1勝足りなかった。同時に、あと1人分のプレーヤーの力が足りていなかったことも痛感したチームは、今オフシーズン中にクオーターバック(QB)カーク・カズンズを獲得している。だが、当時すでにロースター入りしていた選手の中にも、故障がなければ13勝したバイキングスにさらなる攻撃力をもたらしたはずのプレーヤーは存在していた。

ランニングバック(RB)のダルヴィン・クックがじきに練習フィールドへと戻って来るようだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロに対し、ヘッドコーチ(HC)マイク・ジマーはクックについて、大活躍を予感させたルーキーシーズンを短縮させたACL(膝前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)損傷のリハビリが非常に順調に進んでいると明かした。

ジマーHCは現地19日(土)、700人以上の子供たちのために開いたミネソタ州のミニキャンプ開催地にて「彼はとてもよく頑張っている。スケジュールよりも先にいっているようだ。われわれは彼の現状をとてもうれしく思っている」と語った。

ジマーHCはクックが今週中にもOTA(チーム合同練習)に制限付きで参加する可能性があることも示唆したが、チームは今夏のクックに関して慎重な姿勢を崩さず、当面の目標はトレーニングキャンプまでに完全な状態に仕上げることのようだ。

先シーズン、2年目のRBはデビュー戦で127ヤードをマークし、エイドリアン・ピーターソンが持っていたフランチャイズ記録を更新した。左膝を故障する前までのクックは4試合を通じて354ヤード(1アテンプト平均4.8ヤード)を記録し、ランヤードではリーグトップを独走している。

クックが復帰となれば、ジマーHCいわく、すばらしい第一印象を与え、すでにチームのリーダー的存在となりつつあるカズンズからも歓迎を受けるはずだ。

「(ステフォン)ディッグスと(アダム)シーレンが(4月に)アトランタに行ってカズンズとボールを投げ合った時がその始まりだったかと思う。われわれがそこにいた時、彼は常にポジティブで快活な人物だった。リーダーシップと言えば、多くの場合、自分の仕事をしっかりとこなす人物が手にするものだ。この春の彼は自分の仕事を非常によくこなしているよ」

昨季は過去8シーズンで初めてNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップのタイトルに挑んだバイキングスには、今季も大きな期待が寄せられている。チームにとっては38対7でフィラデルフィア・イーグルスに黒星を喫した試合からも、単純な経験不足であることに改めて気付く価値ある体験ができたはずだ。

万全な状態のクックとカズンズの加入は、リーグ上位クラスの守備陣ともうまくかみあい、バイキングスが1977年の第11回以降で出場すらもできていなかったスーパーボウルにたどり着くための追い風となるのは間違いない。

ジマーHCは最後にこうも述べている。

「チャンピオンシップ戦でうまくプレーできなかったとしても、その雰囲気を感じられた意味は大きいはずだ。普段とは全く別物だからね。それはただフィールドに出てプレーするいつもの日曜日や月曜日の夜ではない。全くもって違った雰囲気のあるものなんだ。だから、とても若いチームにとっては、その場にいられただけでも価値のあることだったし、またあの場所に戻りたいと思っている」

【S】