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トランプ大統領がNFLの国歌斉唱ポリシーを称賛

2018年05月25日(金) 09:34

ホワイトハウスで第51回スーパーボウルを制したニューイングランド・ペイトリオッツを出迎えたドナルド・トランプ大統領【AP Photo/Susan Walsh】

アメリカのドナルド・トランプ大統領は試合開始前の国歌斉唱時にフィールド上のすべての選手およびリーグ関係者が起立するという新ポリシーをNFLが施行することに関し、“正しい事をした”と表現した。

現地24日(木)、『Fox News(フォックス・ニュース)』に登場したトランプ大統領はNFLのポリシーについて「私は良いと思う」と述べ、続けて次のようにも語った。

「ロッカールームにとどまるべきだとも思わないが、それでも、それは良いことだと思う。国歌斉唱中は誇りをもって起立すべきだ。さもなければプレーすべきでないし、そこにいるべきでない。もしかすると、この国にいるべきではないのかもしれない。国歌斉唱中は胸を張って起立すべきであり、NFLがしたのがそういうことなのなら、彼らは良い事をしたのだ」

春季リーグミーティングでチームオーナーによって承認された変更の下では、国歌斉唱中に起立を希望しない選手はフィールドから離れていることが許可されている。各チームはフィールド上での行為に関し、国歌が重んじられるよう独自の規則を設ける権力を持ち合わせている。仮に国歌斉唱中に選手がフィールド上で反対運動を行った場合、NFLはチームに罰金を科すことができるのに加え、チームがその選手に対して罰則を科すことも可能だ。

国歌斉唱中に起立しない選手は解雇されるべきだとトランプ大統領が発言した昨年9月以降、フィールド上での抗議活動はNFLにとって大問題となっていた。

NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは23日の声明の中でこのように語っている。

「本日、採用されたポリシーは地元コミュニティおよび我が国に対する継続的な責任に協調して承認された。NFLと地元コミュニティおよび国家との協調は、その領域、リソース、プレーヤーへの協力において驚異的である。われわれの社会の全局面における正義と公正さの目標を達成すべく、選手との協力を継続できるよう全力を尽くす」

グッデルコミッショナーによれば、今回変更となった6つのポリシーは投票したオーナーたちによって満場一致で承認されたとのことだ。サンフランシスコ・49ersのオーナーを務めるジェド・ヨークは今回の決定プロセスに選手が全く関わっていなかったことを一部の理由として投票そのものを辞退している。

NFL選手協会はこのポリシーについてリーグからの相談がなかったと批判。選手連合の共同設立者であるフィラデルフィア・イーグルスのセーフティ(S)マルコム・ジェンキンスはこのポリシー変更に反対する選手のうちの1人だ。

ジェンキンスは声明の中でこのように述べている。

「今日、NFLのオーナーが行ったことは選手らが自分自身を表現する憲法の権利に抵触しており、わが国の人種的不平等など、社会的不公平さに対して注意を喚起するために利用する選手の基盤をないがしろにしている。“声”が抑制されれば、ここにいる全ての人を失うことになる」

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