チーフスWRワトキンスがスペシャルチーマーに?
2018年05月25日(金) 10:22今オフシーズン、攻撃陣に多数の武器をそろえたカンザスシティ・チーフスは、さらなるスピードをもたらし、攻撃範囲の拡大を目指すべくサミー・ワトキンスを獲得した。しかし、チームはワイドレシーバー(WR)ワトキンスと3年契約を締結すると同時に、最高クラスのリターンマンとも契約を結んでいたのかもしれない。
『ESPN』のアダム・テイシャーは現地24日(木)、OTA(チーム合同練習)中、チーフスのキックリターンを担当するグループの中にワトキンスの姿があったと報じた。
スピードのあるWRがキックリターンの練習をするのは新しい概念ではないものの、ワトキンスにはプロでのキックオフプレーの参加経験がないことに注目したい。元バッファロー・ビルズとロサンゼルス・ラムズのWRは、NFLの試合で一度もキックオフでリターンしたことがないのだ。しかしながら、クリムゾン大学時代はキックリターンに60回、パントリターンに6回参加し、1リターンタッチダウンを決めている。
ワトキンスがリターン陣入りを狙うとなれば、今オフシーズンのメンバー内の競争は激しさを増すだろう。チーフスはすでにオールプロのパントリターナーであるタイリーク・ヒルや2017年から能力値の高いキックリターナーとして頭角を現し、チームがリーグトップとなるキックリターンヤード(1,051ヤード)を記録する際に大きく貢献したディアンソニー・トーマスがいる。
長年WR一筋でやってきたワトキンスがチームのメインリターナーとなる可能性は低いだろう。先シーズンに39レシーブ(ワトキンスの合計)以上を記録して10回のキックリターンをプレーしたのはアルビン・カマーラ、タリク・コーエン、ジェリック・マッキノン、タイラー・ロケットの4選手で、そのうち3人はランニングバック(RB)だった。
ワトキンスがチーフスのキックオフチームに加わるかどうか、今後の動向に注目しておきたい。
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