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パス精度の向上を目指すタイタンズQBマリオタ

2018年05月28日(月) 10:54

テネシー・タイタンズのマーカス・マリオタ【AP Photo/Charles Krupa】

昨年度にテネシー・タイタンズが飛躍を見せたにもかかわらず、エースクオーターバック(QB)のマーカス・マリオタはさらなる改善を求めているようだ。

昨シーズン終盤のマリオタは特にスローイング時の動きに苦労し、2016年シーズンにマークした90台のQBレーティングは79.3へと落ち込み、1シーズン合計で15インターセプトを記録していた。

それゆえ、元ハイズマントロフィー受賞者のマリオタが新攻撃コーディネーター(OC)マット・ラフルアーやQBコーチのパット・オハラと共に、ポケット内での安定とパス精度の向上を狙ってスローイング時のスタンスを広げる取り組みに尽力しているのもうなずけるだろう。

地方紙『The Tennessean(ザ・テネシアン)』のジェイソン・ウルフを通じ、「タフな作業だ。昔からのクセを直すのは難しいからね」と語ったマリオタは続けてこのようにも述べた。

「その狭いスタンスでプレーすることに慣れていたんだと思う。今の目標でもあるこれが本当に完成すれば、最初から最後まで安定できるだろうし、この攻撃陣の中で自分に求められるスローイングが可能になるだろう。試合に出続ける限り、それを念頭に置き、自分を正してより良くなる方法を探し続ける必要がある」

新ヘッドコーチ(HC)マイク・ブラベルはマリオタのランを臆せず使うとも明言しているが、信頼できるポケットパサーとして、あるいは、不用意なケガを避けるため、マリオタが成長を続けることは必須事項でもある。タイタンズはランゲームでの支配権がランニングバック(RB)デリック・ヘンリーにあると認識しており、ゲームの制空権は大事な4年目を迎えるマリオタの成長にかかっているはずだ。

ウルフに対し、マリオタは次のようにも明かした。

「(広いスタンスでは)球を早く投げられるようになった気がする。狭いスタンスだとそういう速さの球を投げるのにもう少し時間がかかっていたと思う。このスタンスが定着した場合、どこからでも時間内にボールを放ることができると思う」

2017年シーズンのパフォーマンスを継続すると共にマリオタの成長を促し、理想的にはマリオタにプロ2年目で記録した数字を塗り替えさせることがチームの最優先事項の1つでもある。ブラベルHCとラフルアーOCの両者はもしマリオタがスローイング動作を改善できれば、リーグ最上級クラスのデュアルスレットQBになる可能性もあると期待しているのだ。

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