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レイブンズQBグリフィン三世がチームのQBジャクソン指名を語る

2018年05月29日(火) 09:45

クリーブランド・ブラウンズのロバート・グリフィン三世【AP Photo/Don Wright】

ボルティモア・レイブンズがクオーターバック(QB)ラマール・ジャクソンを指名した直後、この動きはオジー・ニューサムがジェネラルマネジャー(GM)として2018年ドラフト最後の1巡目でジョー・フラッコの後継者を指名したと解釈されていた。

そうなると、ジャクソンの指名はロバート・グリフィン三世がロースターにとどまる可能性、もしくはフラッコのバックアップとなる可能性に対してどのような意味合いを持つのだろうか。

『USA Today(USAトゥデイ)』のマイク・ジョーンズに「ラマールを指名した時、自分への脅威やジョーへの脅威となるものではないと感じた」と明かしたグリフィン三世は次のように語った。

「“OK、ラマールがうちに来るのか。自分たちにできることは彼にオフェンスを学ばせ、競争できるようにしてやることだな”と思った。だからこそ、自分がやるべきことはチームに対して自分がプラスで、マイナスの存在ではないと示すことなんだ」

ジャクソンがロースターに加わることでグリフィン三世のレイブンズでの見通しは雲行きが怪しくなっている。ジョーンズによると、先週のOTA(チーム合同練習)中、セカンドチームでジャクソンと共にスナップ練習に励んだグリフィン三世は時おり、キャンプのみの契約と思しきジョシュ・ウッドラムとスローイング練習時間を共有していたようだ。

似たようなプレースタイルを考慮すると、グリフィン三世はジャクソンのメンターとして機能することにも抵抗がないように思われるが、そんなグリフィン三世はボルティモア以外の地で新たな将来を思い描いてはいないのだろうか?

グリフィン三世はこのようにコメントしている。

「ある記者が他のチームでのプレー機会を探さないのかと尋ねてきた。その時は“ノー”と言ったよ。“俺はボルティモア・レイブンズの一員なんだ。自分はここにいるべきだと彼らにアピール中さ”、とね」

かつて前途有望とされたプロキャリアを復活させるチャンスが少ないことは本人も理解している。多数の故障歴やワシントン、クリーブランドでの期待外れなシーズン、さらには、1年間の浪人生活を経験しているだけに、レイブンズがフリーエージェント(FA)市場でグリフィン三世と契約したレイブンズの動きは周囲を驚かせた。それでも、グリフィン三世はキャリアの第2フェーズでスナップを受けるライバルが誰であろうとも成功を収める自信を見せている。

「自分自身を見てみると年はとっているが、若くもある。自分は28歳なんだ、まだ若いはず。ただ、潮目は変わってきている。キャリアだけではなく、人生全体を通じて数多くの傷が積み重なってきたんだと思う。去年学んだことの中で最も大きいものは、障害にぶち当たったり、人生の中で難局を迎えたりした時、自分の最初の本能がどう働くかが大事だということ。それこそが本来の自分だ」

「自分は戦士だと思っている。自分の本能は動き続け、トライし続け、そして、可能な限り最高の技術を磨くということなんだ」

【S】