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ラムズ、「DTドナルドとの交渉は順調」

2018年06月27日(水) 11:51

ロサンゼルス・ラムズのアーロン・ドナルド【AP Photo/Tony Avelar】

ロサンゼルス・ラムズのファンはディフェンシブタックル(DT)にエンダマカン・スーとアーロン・ドナルドという最強の2枚を揃えたラムズの試合展開を最新版のテレビゲームを通してプレビューしている。

しかしながら、現実世界においてドナルドのチーム参加は暗礁に乗り上げている。

新人契約の最終年を迎えたオールプロのDTドナルドはOTA(チーム合同練習)と全員参加型ミニキャンプの両方を欠席した。この理由が以前よりも充実した2018年を終えた後で年俸689万ドル(約7億6,000万円)が大幅に上がる見通しだからなのは周知の事実だ。

現地26日(火)、ロサンゼルスが主体となったチームの新スタジアムに関するイベントで、ラムズのCOO兼副社長のケビン・ディモフはトレーニングキャンプまで約1カ月となった現在のドナルドの契約状況について考えを明らかにした。

ディモフ副社長は『NFL Network(NFLネットワーク)』のスティーブ・ワイチに対して次のように語っている。

「このようなスタジアムを建設した時には、アーロン・ドナルドのような選手が頭に思い浮かぶ。われわれはこのプロセスの中にいたわけで、ここ1年半はアーロンがスタジアムのオープニングのためだけにここにいるのではなく、この先何年もここでプレーしてくれることを確実にしようと頑張ってきた。さらには2022年のスーパーボウルを彼の本拠でプレーできるということをね」

「だから、われわれはそれに取り組んでおり、前進し続けている。対話はうまくいっている。ずっとポジティブだ。(ドナルドと)コーチ(ショーン・マクベイ)は良好な関係を築いていると思う。われわれはこれを終結させ、アーロンが高額を手にする最高クラスの守備選手の仲間に入れることを楽しみにしている。」

トレーニングキャンプ前にこの交渉が実を結ぶかどうかと問われたディモフはほんのわずかなアップデートや情報の追加も避けながら、ワイチが今月に報じた内容を繰り返し、契約が差し迫ったものであったとしても「誰も確かなことは言えないだろう」と頑なに語った。

「まぁ、スタジアムが完成する前に決着はつくだろう」との冗談も飛ばしたディモフは続けて「いやいや、われわれは祈り続け、願い続けるよ。トレーニングキャンプよりも前に終わってほしいとね。だが、トレーニングキャンプまで長引いても、われわれの目標はそれを終結させることであり、彼が納得すること、そして、両サイドにとってウイン・ウインの関係になることを確実にしたい」

ラムズが相手の心をも打ち砕くドナルドの才能を認めているのは明白だ。チームはスーパーボウルにふさわしいユニットを形成するために大量のお金とドラフト指名権を駆使し、新たなチームメイトたちを確保してきた。

それでもなお、すべては今のスーばかりかロースター上の全員をしのぐ才能を誇るドナルドに話は戻って来る。ラムズもそれを分かっており、この延々と続く交渉がキャンプまでに終わりを迎えることを願っているのだ。

とはいうものの、言うは易く行うは難しである。

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