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ビルズRBマッコイの元恋人、「私を罠にはめたのは彼」

2018年07月13日(金) 10:56

バッファロー・ビルズのルショーン・マッコイ【AP Photo/Bill Wippert】

バッファロー・ビルズのランニングバック(RB)ルショーン・マッコイの元恋人であるデリシア・コードンは警察に対し、マッコイが自身を罠にはめたと語った。コードンは現地10日(火)の早朝、アトランタ郊外にある住宅で強盗に遭い、激しい暴力を振るわれていた。

ミルトン警察署が公開した通報時に録音された会話の中では、コードンが電話対応係に対して家の外で警察と会いたくない理由を説明しながらも、マッコイがこの事件に関連しているはずだと次のように伝えていた。

「カメラが外の至るところに設置されているの。私は彼がやった気がしている。彼が私を罠にはめ、外のカメラで私たちの様子を観察しようとしているわ。私たちは本当に別れようとしていて、彼はジェエリーを全部取り戻そうとしていたの」

警察はコードンが黒い服を着てマスクを被った身元不明の黒人男性に襲われたと報告している。事件時に頭部や腕に深刻なケガを負ったコードンはすぐさま近くの病院に入院していた。

10日に警察が発行した声明によれば、この事件の予備捜査はこの住宅が容疑者から絶好のターゲットとして狙われていたものとし、無計画でランダムに狙われたものではなかったと伝えている。

この事件に関してソーシャルメディア上でマッコイを激しく非難する声が後を絶たない中、これに反応したマッコイは事件への関与を否定し、ここ数カ月以内に関わった人に対して直接的な接触を行ったことはないとも述べていた。『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロによると、マッコイはこの時、来たるシーズンに向けたトレーニングのためマイアミ地区にいたと伝えている。

コードンの弁護人によると、コードンはマッコイと共にこの住宅に2016年秋ごろから一緒に暮らしていたとのこと。フルトン郡裁判所には昨年、マッコイがコードンを家から追い出そうとして警察が3度も通報を受けた記録が残されている。

2017年7月3日、家庭内で生じたいざこざの際、マッコイは警察に対してコードンとはもう破局しており、彼女が虚偽の告発をするのではないかとの心配も明かしていた。マッコイはこの時、「職業柄、家庭内暴力に対する風潮を考えると彼女のそばにいる時は非常に慎重になることを心がけていた」とも語っている。

さらにマッコイは警察官に対し、宝石類はイベントで身につけるためにジュエリー会社からマッコイとコードンに貸し出されたものであり、コードンからそれらを返却されていないことも伝えた。マッコイによれば、コードンに対して何度もジュエリーの返還を求めていたという。

コードンの弁護士であるターニャ・ミッチェル・グラハムは声明の中で、容疑者は事件時にかつてマッコイによって贈られた特定の宝石類のアイテムをコードンに要求しており、これはマッコイが以前から何度も返却するように求めていたものでもあったとしている。

コードンはマッコイとの破局を認め、マッコイとコードンの両者とも肉体的な暴力行為に対する告訴をすることはなかったものの、コードンはフルトン郡警察署の保安官によって拘置所に入れられた。これはコードンが交通裁判を欠席したことで有効な逮捕状が出ていたことが理由だった。

警察は2018年4月11日にも同じ住宅で家庭内暴力の通報を受信していたが、報告書によれば、マッコイとコードンの両者が解決策を模索しているとのことでこの時もお咎(とが)めなしで終わっていた。

そして、6月1日(金)、今度はコードンがバージニア州にいた際に室内カメラを通して何かを持ち去っていく人々の姿を見たと警察に通報した。警察が現場に到着した時、マッコイの母であるダフネは息子がそれらを持ち去るよう指示したと警察に釈明した。警察はその物品が返却されるかどうかは裁判所の判断になるだろうと伝え、トラックにすでに積まれた家具なども家の中に戻すよう伝えた。

今週10日の事件は正体不明のユーザーが『Instagram(インスタグラム)』上でコードンの血だらけであざだらけになった画像を投稿したことで明らかとなった。この投稿は後に削除されたものの、その削除理由はコードンの弁護士からそうするよう進言があったためのようだ。このユーザーはまた、「私は(当初の写真付き投稿の中で)自分が言ったことを強く信じています。個人的にここ数年をかけて(マッコイに関する)すべての記述を調べてきました。まだ隠れていたいなら嘘をつき続けることですね。ただし、私が全部知っているということをあなたも分かってはいるのでしょうけど」とつづっている。

NFLスポークスマンのブライアン・マッカーシーは10日、リーグはこの問題を“再調査している”と語った。

マッコイが暴行疑惑をかけられたのは今回が初めてではない。2013年にも1人の女性をパーティのバスから追い払う前、当時フィラデルフィア・イーグルスに在籍していたマッコイがその女性に対して暴力を振るったとして訴えられている。マッコイはまた、2016年にもナイトクラブで起きた口論に巻き込まれた際に調査を受けているが、こちらも最終的には無罪となっている。

12日に30歳の誕生日を迎えるマッコイはプロ入りから6年をフィラデルフィアで過ごし、現在はビルズの一員として4年目のシーズンに突入している。

【S】