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“スティーラーズのRBベル”は今季で終了か?

2018年07月17日(火) 09:37

ピッツバーグ・スティーラーズのリビオン・ベル【AP Photo/Rick Osentoski】

フランチャイズ指定された選手との新たな契約交渉を行う期限だった現地16日(月)が何の動きも見せずに過ぎ去り、ピッツバーグ・スティーラーズのランニングバック(RB)リビオン・ベルのような選手たちは2018年も指定の元でプレーすることになった。

しかしながら、2018年度が終われば、ベルが来季もスティーラーズのユニフォームを着ることはもうないのかもしれない。これはベルの代理人アディサ・バカリによる情報だ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが入手したバカリの声明文には「彼にはスティーラーズの一員として引退する意志があった。しかし、今や契約がなく、実際問題としてはリビオンにとってスティーラーズでプレーする最後のシーズンになりかねない」との発言があった。

ベル本人もまた、『Twitter(ツイッター)』で次のように述べている。

「すべてのスティーラーズファンへ。俺の願いはいつだってスティーラーズで引退することだった・・・両サイドは本当に一生懸命にそうしようと努めたが、ときおり、NFLというのはなかなか難しいビジネスとなる・・・期待してくれていたファンには自分を信じてくれていたのにがっかりさせて本当に申し訳ない。2018年を自分のベストシーズンにするつもりだ」

ジェネラルマネジャー(GM)ケビン・コルバートはベルに呼応し、16日の期限を迎えるまでは両サイドが必死になって解決策を模索していたと訴えた。

スティーラーズの公式サイトを通じ、コルバートGMは声明を発行してこのように語っている。

「われわれはリビオン・ベルとの長期契約を結ぶことはできなかったものの、2018年にも彼がいることに興奮している。われわれは本当に必死に妥協点を探り合ったが、今日の期限日までにそこに到達することができなかった。リビオンは今シーズンも独占的フランチャイズタグの下でプレーすることになる」

「2018年シーズンが完全に終了した後、われわれは彼にピッツバーグ・スティーラーズで現役を終えてもらうことを願って、再びリビオン・ベルとの長期契約締結に向けて動き出すつもりだ」

NFLの中でも最高級エリートの攻撃選手として評価されるベルは2年連続で1,000ラッシングヤードを記録し、その間には合計で160キャッチもマークしている。

NFLネットワークが選出する2018年のNFLプレーヤートップ100の中で5位にランクインしたベルは2013年ドラフト2巡目(全体48位)で指名されてからというもの、デュアルスレットのRBとして生産性抜群のキャリアを形成してきた。

5シーズンを通じて5,336ヤード、35タッチダウン、1,229ランアテンプトを積み重ねたベルはさらに、312キャッチで2,660レシーブヤード、7タッチダウンも記録している。

それでも、究極を言えば交渉中のスティーラーズは個々人のパフォーマンスを見越して決断したのではないだろうか。

ベルの代理人はラポポートに対して、「スティーラーズは“そのポジション”に対して支払いたかったのであり、“その選手”ではなかったことが明らかとなった」とも伝えていたようだ。

フランチャイズ指定に一度サインすると、ベルは2018年シーズンを1,450万ドル(約16億3,000万円)でプレーすることになる。

【S】