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シーホークスSトーマス、「必要ないなら早くトレードに!」

2018年07月17日(火) 12:53

シアトル・シーホークスのアール・トーマス【AP Photo/John Froschauer】

コーナーバック(CB)リチャード・シャーマンが古巣のシアトル・シーホークスについて混乱状態にあると語った数時間後、今度はまた、チームがかつて誇った鉄壁の守備陣“リージョン・オブ・ブーム”のメンバーの1人がシアトルを去りたいとの願望を明かした。

新契約を望む中で次第に語気を強めていたオールプロのセーフティ(S)アール・トーマスが再びシーホークスでの未来に疑問符を投げかけた。

トーマスは『Instagram(インスタグラム)』で「いつも負け犬なのは今に始まったことじゃない。長いな・・・・もし自分を必要としないなら早くトレードを成立させてしまおう。ビジネスだってのは重々承知さ」と述べた。

トーマスは先月の全員参加型ミニキャンプを欠席し、シーホークスが残り1年850万ドル(約9億6,000万円)だけの契約を延長しない限りはチームのアクティビティに参加しないと宣言していた。

ヘッドコーチ(HC)のピート・キャロルがプロボウル6度のトーマスはチームの核であり、頼りにしていると主張する一方で、今オフシーズン中はトーマスのトレードに関するうわさが持ちきりだった。

シーホークスが昨年12月後半にダラス・カウボーイズと対戦した際、トーマスがカウボーイズに対して“俺を獲りに来て”と自らを売り込んだ時は球界全体も驚きを隠せなかった。2018年ドラフト後、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはカウボーイズが全体50位の指名権放出を拒絶していなかった場合、トーマスがカウボーイズのユニフォームを着ていた可能性もあったと指摘している。

元チームメイトのクリフ・アブリルは先日、シーホークスの全員がトーマスは地元チームであるカウボーイズが大好きであることを知っていたと明かした。

再建中のシーホークスが29歳のSに対して望む額の支払いを拒絶するのであれば、チームはおそらく、状況が手のつけようのないところまで達する前にできる限り早く良い手段を講ずべきだと気づくだろう。

新契約がないことには、シアトルでのトーマスの未来はずっとぼんやりとした光を放ったままとなる。

【S】