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飲酒運転で逮捕のカーディナルスGMケイムに5週間の停職処分

2018年07月18日(水) 09:44

アリゾナ・カーディナルスのスティーブ・ケイムGM【AP Photo/Darron Cummings, File】

現地17日(火)、アリゾナ・カーディナルスは重度の飲酒運転によって逮捕されていたジェネラルマネジャー(GM)スティーブ・ケイムに5週間の停職処分を言い渡し、これに加えて20万ドル(約2250万円)の罰金も科したと発表した。徴収された金額は飲酒運転反対運動を行う団体に寄付される予定だ。

ケイムは今月4日にアリゾナ州チャンドラーにて飲酒運転の容疑で逮捕され、火曜日の有罪答弁に至っている。重度の飲酒運転とは血中アルコール濃度(BAC)が0.15%以上と定義されており、チャンドラー警察署の報告によると、当時のケイムのBACは0.193%もあったとのことだ。

カーディナルスは声明の中で次のように説明した。

「事件のあった当初にも述べたが、彼の行為は擁護できるものではなく、絶対に容認できないものだ。スティーブは彼自身の行動に対する全責務と責任を受け入れた一方で、それによって彼の行動から生じた結果の重大さや深刻さが軽減されることはない。ナショナル・フットボール・リーグで働く人々――とりわけ、リーダー的ポジションの人々――がより大きな責任を負うことや、単純に決められたルールよりもさらに厳格な基準を持つことを考慮し、それらが今回の判断に反映されていると思っている」

すぐさま実行される5週間の停職の間、ケイムGMはチーム施設から締め出され、チームとの接触は一切許されなくなる。また、ケイムGMは飲酒運転の教育コースを受講し、カウンセリングと診断を終えるまではチームに合流することができない。また、コミュニティ内で飲酒運転の認知と教育のプログラムに参加することになっている。

カーディナルスの声明によれば、GM不在の間、その職務と責任は人事部門の多数のメンバーでカバーされるようだ。

チームが発行した声明に対し、ケイムGMはこのようにコメントを加えている。

「もう一度だけ言わせていただきますが、自分が犯した非常に乏しい判断と許しがたい行動によって負の影響を受けた人たち、特に、カーディナルスやわれわれのファン、そして、家族に対して本当に申し訳なく思っています。与えられた懲罰を真摯に受け入れます。私の目標は今の自分を成長させるために全力を尽くすことであり、この許しがたい行動から誰かが何かを学んでくださることを願います」

カーディナルス入りしてから20年目に突入しているケイムGMが現ポジションに昇進したのは2013年のことで、今年2月に契約を延長。2022年までカーディナルスにとどまることが決まっている。

GM職を引き継ぐ以前のケイムはカレッジスカウト部長(2006年)、選手人事部長(2008年)、そして、選手人事部門の副社長(2012年)を務めてきた。

ケイムGMが少なくともトレーニングキャンプ中の3週間とプレシーズンゲームを2試合欠席することから、フィールド上の選手評価は1年目のヘッドコーチ(HC)スティーブ・ウィルクスにそのほとんどが任されるだろう。

カーディナルスは今月27日(金)からキャンプを開始し、最初の練習は28日からの予定だ。

【S】