ピッツバーグ・スティーラーズのランニングバック（RB）リビオン・ベルがトレーニングキャンプを再び欠席するようだ。

ベルの代理人を務めるアディサ・バカリは現地17日（火）、NFLのラジオステーション『SiriusXM NFL Radio（シリウスXM NFLラジオ）』の番組内で、フランチャイズ指定を受けたベルが先シーズンと同じステップを踏む可能性が高いことを認めた。このまま行けば、ベルはトレーニングキャンプに参加することはなく、フランチャイズテンダーにサインするためにシーズン第1週の前になってようやく姿を現すことになる。

シリウスXM NFLラジオは『Twitter（ツイッター）』にバカリとのやりとりを投稿した。

「Q：リビオンは去年と同じようなアプローチを採り・・・オフシーズンの練習には参加せず、シーズン第1週目の直前になってやって来る？　A：何か例外的な事がなければ・・・それが正解だ」

17日、バカリは『ESPN』に対して次のようにも述べている。

「リビオンは何が問題点で、スティーラーズと合意に至るためのカギとなるファクターが何であるかも理解していた。彼は今オフシーズンもいつも通りのアプローチを採るだろう。・・・（中略）彼はシーズン開幕までには準備完了している。・・・（中略）もし過去が指標となるならば、それを疑う理由はない」

ベルとスティーラーズはフランチャイズプレーヤーが長期契約を締結するための期限となっていた16日までに複数年契約の合意に至ることができなかった。『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートはベルが2年で3,000万ドル（約34億円）以上となる5年7,000万ドル（約79億円）のオファーを断ったと報じている。ベルは1年1,450万ドル（約16億4,000万円）のフランチャイズテンダーで2018年シーズンをプレーする予定だ。

ラポポートは17日、『Twitter（ツイッター）』でオファーの詳細を明かしている。

「昨日、RBリビオン・ベルに対するスティーラーズからの最終オファーは5年で7,000万ドルだったと言及した。本日得たさらなる情報によると、完全保証の部分はサインボーナス時の約1,000万ドル（約11億円）だったとのこと。ベルは1年で3,300万ドル（約37億3,000万円）を受け取れる可能性もあった――重なっていく保証の構造によって。そして4,500万ドル（約50億8,000万円）以上が最初の3年を通じて支払われる内容だった」

16日までに合意に至らなかったことから、ベルがどのようなオフシーズンを過ごすかという憶測が再び始まっている。

NFLネットワークのトム・ペリセロは新契約なしのベルがトレーニングキャンプを欠席することはチームも想定していたと指摘。しかしながら、バカリはシーズン開幕まで練習に不参加するとの決断はベルの契約状況と直接的な関係はなかったともコメントしている。

バカリは前述のラジオ番組内で「それは戦略ではないし、誰かにプレッシャーを与えようというものでもない。かなり単純な話で、身体を休めるための一種の方法だ」と語った。

9月1日になって姿を見せた先シーズンのベルは15試合を通じて1,291ランヤード、321キャリー、655ヤードで85レシーブ、合計11タッチダウンをマークした。とは言え、トレーニングキャンプに全く参加しなかったベルは本来のスピードを取り戻すために数試合を要している。先シーズン、開幕からの3戦でベルは180トータルヤードでラッシュ52回、１タッチダウンの成績しか残さなかったのだ。

16日のツイッター投稿の中でベルは2018年シーズンを“過去最高”のものにすると宣言している。この言葉が正しいものだと証明するためにも、ベルは先シーズンよりも早めに準備をスタートさせた方が良いだろう。

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