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ファルコンズは今季終了後にWRジョーンズとの契約交渉を約束

2018年07月20日(金) 10:23


アトランタ・ファルコンズのフリオ・ジョーンズ【AP Photo/Ted S. Warren】

アトランタ・ファルコンズのワイドレシーバー(WR)フリオ・ジョーンズは契約の改定を望みながらオフシーズンのワークアウトを欠席した。ただし、少なくとも現時点では、チームがジョーンズの契約改定を認めることはない。

NFL情報局『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地19日(木)、情報筋の話を元に、ファルコンズがまだ3年残っているオールプロWRの契約を改定する予定はなさそうだと報じた。

しかしながら、ファルコンズは新契約を希望するジョーンズを完全に無視しているわけではない。NFLネットワークのレポーターであるトム・ペリセロはある情報筋から、先月にチームはジョーンズに対して2018年シーズン終了後に契約内容を交渉することを約束したようだと伝えた。

今季中はファルコンズが契約内容の交渉を行わないと最初に報じたのは『The Athletic(ジ・アスレチック)』のジェフ・シュルツだった。

ジョーンズは2015年に延長した5年7,125万ドル(約80億円)契約の3年目を迎えており、この契約は2020年シーズンが終了するまで継続する。ジョーンズが2020年シーズン末まで契約下にあることに加え、2年連続でフランチャイズタグを駆使できることもあり、現在のファルコンズは契約最終年を迎えている選手たちの契約延長を最優先に考えている。ラポポートによれば、それらの選手の中にはディフェンシブタックル(DT)グレイディー・ジャレット、オフェンシブタックル(OT)ジェイク・マシューズ、セーフティ(S)リカルド・アレンらが含まれているようだ。

もともと、2018年中にジョーンズが新契約を手に入れるのは難しそうだった。NFLの各チームは一般的に、契約が2年残っているだけでも交渉をしたがらない傾向にある。たとえそれに値する選手であったとしても、ジョーンズに新契約を与えるとすればWRの最高額が設定されることを意味しており、NFL各チームらは最高額の設定を嫌っているのだ。

チームがジョーンズへの賃金上昇を認めないとの報道もある中、疑問となるのはベテランたちがトレーニングキャンプを開始する現地26日(木)にジョーンズが姿を現すかどうかだ。ラポポートはジョーンズとチームのコミュニケーションはしっかりと取れているものの、ファルコンズはまだジョーンズがキャンプに参加するとの確証を得ていないようだとも伝えている。

クオーターバック(QB)マット・ライアンが開催したパスキャンプにジョーンズが参加していたという事実は、ジョーンズがまだファルコンズでのスーパーボウル制覇という夢を捨て去っていないことを意味するのだろう。今オフシーズン序盤にジョーンズが発した言葉は、ジョーンズがキャリアの最期までファルコンズに在籍し、また、ホールドアウトする予定もないことも示唆していた。

しかしながら、ジョーンズが自己の武器を最大に生かすのであれば、ホールドアウトする可能性も出てくるだろう。

NFLネットワークが選出する2018年のトップ100選手の中で第4位に輝いたジョーンズは1シーズン平均で1,425万ドル(約16億円)の契約下におり、これはリーグ全体を通したWRの中で8番目の年俸となっている。ジョーンズのような選手であれば、パフォーマンスと金額が釣り合っていないと感じても仕方のない状況だろう。まさに今、ジョーンズはその状態にある。

とは言うものの、ファルコンズが多様な選択肢を保持するのに対し、タグ付けされる前までにまだ3年の契約期間を残すジョーンズができることはほとんどない。

今、ジョーンズが本当に新契約を望むとすれば、キャンプやプレシーズン、はたまた、レギュラーシーズンの数試合までをも欠席することが唯一チームにプレッシャーを与えられる手段だ。スーパースターWRが少し古風な手法を本当に採るのかどうかは、あと1週間以内に判明することになる。

【S】