バイキングスのオフェンシブラインコーチ、スパラノが急死
2018年07月23日(月) 08:53ミネソタ・バイキングスのオフェンシブラインコーチであり、かつてマイアミ・ドルフィンズのヘッドコーチ(HC)を務めたトニー・スパラノが急死した。享年56。
バイキングスのオーナー、マーク・ウィルフとジギー・ウィルフは声明を通じて「ジャネットとスパラノ家の皆さま方にお悔やみ申し上げると共に、トニーのご冥福をお祈りいたします」と述べた。
「トニーは情熱的で家族思いの素晴らしい人であり、特にお孫さんたちと過ごす時間を楽しんでいたと聞いています。バイキングスにおけるトニーの存在がとても惜しまれます。私たちは今、とてもつらい時を過ごすトニーのご家族のことだけを思っています。NFL界の皆さま方、ならびにバイキングスファミリーの皆さまにはスパラノ家に思いを馳せていただけますようお願い申し上げます」
マイク・ジマーHCのもと、バイキングスのオフェンシブラインコーチとして3年目を迎えようとしていたスパラノは1999年に誕生した新生クリーブランド・ブラウンズのオフェンシブクオリティコントロールコーチとして起用され、NFLのコーチキャリアをスタートさせた。
複数のNFLチームを渡り歩いた後、2008年にドルフィンズからヘッドコーチに任命されたスパラノは前年に1勝15敗だったチームを11勝5敗に導き、2008年シーズンをAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区1位で締めくくっている。1勝にとどまった翌シーズンにプレーオフへとチームを導いた初のヘッドコーチとしてNFL史に名を刻んだのがスパラノだ。
4年近くドルフィンズを率いたスパラノは29勝32敗を記録した。
2014年には3勝9敗と精彩を欠いたデニス・アレンを解雇したオークランド・レイダースの臨時HCを務めている。
バイキングスのジェネラルマネジャー(GM)リック・スピールマンは「トニーの突然の訃報を聞いて言葉を失っています。トニーはフットボールの試合が大好きで、選手たちを愛していました。何より重要なことに、彼は家族をとても大切に思う強い男でした。今、私の心はスパラノ家の方々と共にあります。いち組織として、私たちにできることがあれば何であれサポートする所存です」とコメントした。
ジマーHCは「トニー・スパラノが大好きです。素晴らしい指導者であり、本当に働き者でラインマンたちにタフネスさとファイティングスピリットを示してきました。素晴らしい夫であり、父であり、祖父であると共に、私にとっては素晴らしい友人でした。まだ実感がわきませんが、トニーの死はみんなから惜しまれることと思います」と哀悼の意を表している。
1961年10月7日生まれのスパラノは妻ジャネット、息子のトニーとアンドリュー、娘のライアン・リー、4人の孫を持つ。
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