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WRミッチェルのトレード相手を模索するペイトリオッツ

2018年07月24日(火) 10:24


ニューイングランド・ペイトリオッツのマルコム・ミッチェル【AP Photo/Jae C. Hong】

1度は将来を嘱望されたワイドレシーバー(WR)のマルコム・ミッチェルだが、ニューイングランド・ペイトリオッツでの活躍は突然の終わりを迎えようとしている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは情報筋の話を元に、ペイトリオッツがミッチェルを含む交換トレードのパートナーを探しているようだと伝えた。

2016年ドラフトの4巡目で指名されたジョージア大学出身のミッチェルはWRとしてすぐさま14試合(先発は6試合)に出場。32キャッチで401ヤード、4タッチダウンをマークし、将来を有望視されるプレーヤーとして見られていた。さらに印象的だったのは、新人のミッチェルはプレシーズン期間中に肘を脱臼するという痛々しいアクシデントを経てこの数字を残していたことだろう。

ミッチェルは一直線にタイトル獲得へと向かうチームに大きく貢献し、ペイトリオッツがアトランタ・ファルコンズを相手に史上最高の大逆転勝利を収めた第51回スーパーボウルでは6キャッチ、70ヤードをマークした。しかしながら、ケガが再びキャリアを蝕(むしば)み、2017年シーズンが始まる前に膝を痛めていたミッチェルを故障者リストに登録せざるを得なかったペイトリオッツは、その直後にフィリップ・ドーセットの獲得に動いた。

状態回復のために1年のほとんどを費やした後もステータスが不確かなままだったミッチェルは、地元紙『Boston Herald(ボストン・ヘラルド)』にトレーニングキャンプ参加の是非を問われた際に、「いずれ分かるだろう」と語っていた。この発言の前にも膝の状態を聞かれて「俺は大丈夫だ」と述べていたミッチェルだが、最新の情報では膝のケガが10カ月以上に長引くものである可能性が高まっている。

2016年の調子を取り戻せれば、ミッチェルには多数のチームからオファーが届くだろう。WRジュリアン・エデルマンが4試合の出場停止処分を受けた中で積極的にミッチェルを売りに出すというペイトリオッツの動きはもの珍しい話だったが、今回の動向もまた、ペイトリオッツが “型にはまらない”を規範としたチームになりつつあることを示しているのかもしれない。

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