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痛みから解放されたジャガーズQBボートルスが完全復活へ

2018年08月07日(火) 12:00

ジャクソンビル・ジャガーズのブレイク・ボートルス【AP Photo/Winslow Townson】

いつのオフシーズンであっても、ジャクソンビル・ジャガーズがスーパーボウル出場候補になるかという議論は熱を帯びる。チームのクオーターバック(QB)は今、どのような状態なのだろうか。

キャリアハイとなるパス成功率60.2%、タッチダウン21回に対してインターセプトは13回と、ジャガーズのエースQBブレイク・ボートルスは2017年シーズンにおそらく過去最高のパフォーマンスを披露した。しかしながら、最も重要なポジションを占める選手としてのゲームの操り方やパフォーマンスの不安定さには改善が望まれる点も多々存在する。勝利を収めたバッファロー・ビルズとのプレーオフゲームでボートルスが残した87パスヤード、88ランヤードという数字にはやはり引っかかるものがある。

そういった弱点があるにもかかわらず、ボートルスには昨季のパフォーマンスを今季に上回るだろうと信じるに足る理由があるようだ。それは主に、今オフシーズン中の手術によってようやく最高の状態を手に入れたことが原因のようだ。26歳のQBはここ2シーズンにかけて手首の故障に悩まされていた。

『ESPN』を通じてボートルスは次のように語っている。

「もうリハビリや治療を受けに行く必要がなくなったと安心した後は、すぐにでも体を温め、抗炎症剤を服用し、その他のあらゆることを確実にやらなくてはならない。それがフィールドに立ち、痛みを感じずにすべてをこなすためのたくさんのプロセスなんだ。ようやく今、そうするためのほぼ最高に近い状態になった」

ボートルスはすでに抗炎症剤の注射や手首への定期的な治療にも慣れたと明かしていた。昨季のボートルスは痛みを軽減させるため、関節炎などに効くコルチゾン注射をシーズン中に3度も打っている。

今オフシーズンの手術を経て、5年目のQBは痛みを感じることのないスローイングを楽しみにしている。ボートルスは「いつも通りってところかな。いつも痛かったんだ。新しい普通の状態という感じ。とりわけ大きな問題でもない。ボールを投げることができ、その際には全く痛みがないのなら本当に安心できる」とも述べている。

ジャガーズは試合に勝利するためにディフェンス陣に頼るランファーストの戦略を採っている。チームのコーチ陣はしばしばボートルスに対してボールをターンオーバーしないことだけを要求する。ポジティブにとらえれば、昨季は手負いのQBに対してすべてがうまくはまったシーンも散見された。ボートルスは昨年12月中の4試合すべてで300パスヤード以上をマークし、身体に問題がなかった場合のポテンシャルの高さを改めて見せつけてもいた。

特に、ワイドレシーバー陣に対して疑問視する者たちの疑念を振り払うためにも、ボートルスはいよいよゲームを苦しめてきた要因から解き放たれなくてはならない。

チームメイトたちも、ようやく健康になったボートルスの復活がジャガーズをチャンピオンシップ戦へと導く重要なカギになると信じているようだ。チームのエースQBについて、タイトエンド(TE)オースティン・セフェリアン・ジェンキンスはこのように語っていた。

「認識していることと現実は違うものだ。思うにブレイクは根っからのクオーターバックだ。彼はここぞという時に力を発揮する男だと思っている。ブレイクは大事な時に勝つ男さ。・・・クオーターバックがスーパーボウルやプレーオフなど、大きな試合で勝つために指名されることは分かっている。彼は今までもそうしてきた。彼はそういうふうに進歩してきたんだろう。認識が間違っていると思うし、それは変更されるべきだとも思う。みんな、彼が成長してきたとは思っていないからね。当然、時間はかかるもの。チームに入ってすぐ、最高のクオーターバックになるなんて不可能な話さ。ブレイク・ボートルスが1年目から2年目、3年目、4年目、5年目と、異なる攻撃システムの中で成長してきた姿にみんなも気付くべきだ」

【S】