カーディナルス、ベテランCシプリーが足の故障で今季絶望
2018年08月07日(火) 12:49ブルース・エリアンスからのバトンを受け継いでからさほど長い時間は経過していないが、アリゾナ・カーディナルスの新ヘッドコーチ(HC)に就任したスティーブ・ウィルクスは再構築されたオフェンシブライン(OL)が2018年の強みだと語っていた。
どうやらその見立てには暗雲が立ち込めているようだ。現地6日(月)、ウィルクスHCは先発センター(C)A.Q.シプリーが先週末の練習時にACL(膝前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を損傷して今季絶望となったことを明かした。
2009年ドラフト7巡目で指名を受けたシプリーは自己改善を続け、過去2シーズンを通じて32試合に先発するまでに成長してきた。シプリーはスクリメージラインでのショットをコールする役目を担うだけでなく、Cのグループをけん引するリーダー的存在ともなっていた。
ベテランCの離脱はウィルクスHCにとって些細なロスではない。ウィルクスHCは今オフシーズンについて、「われわれが行うすべてはフロントの構築だ」と、その理念を強調して語っていた。
ウィルクスHCに希望の光があるとすれば、それはフロントオフィスが将来のC候補として今年のドラフト3巡目に指名していたミシガン大学のメイソン・コールだろう。
インテリアでのコールの育成は急ピッチで進められるはずだ。コールは大学時代の4シーズン中3シーズンをレフトタックルとして過ごしている。
今季のOL陣がチームの負債から資産へと変貌するとウィルクスHCが強調して述べていたこと自体に誤りはない。ただし、レギュラーシーズン開幕が近づく中、その楽観的な見立ても、それ以上に多くの解決すべき問題がチームに存在するという事実を忘れさせはしない。
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