ビルズQBアレンがデビュー戦で強肩を披露
2018年08月10日(金) 14:02プレシーズン初戦の行われたバッファロー・ビルズのニューエラ・フィールドに登場したビルズのクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンがプロ初となるパスを投じて観客を沸かせた。
現地9日(木)のナイトゲームに後半から出場したドラフト1巡目ルーキーQBアレンはプレーアクションパスでドロップバックした後、60ヤードにもおよぶ超ロングパスを新人ワイドレシーバー(WR)ロバート・フォスターに対して投じたが、惜しくもアウトオブバウンズのインコンプリートとなった。
はがゆいシーンは第4クオーターでも見られた。アレンはあわや62ヤードのタッチダウンパスとなる大飛球を投じて自慢の強肩を見せつけたが、これもまたフォスターの伸ばしきった手の中に収まることはなかった。
28分間は無得点の沈黙を続けたアレンだったが、残り時間1分となった際にレイ・レイ・マクラウドへの狭いパスコースを見つけ、ようやく14ヤードのタッチダウンを決めている。
ワイオミング大学出身のスターQBはタイミングにてこずり、プレッシャーに弱く、フットワークの安定感を欠き、判断能力が乏しいとの評価を受けていた選手だった。しかしながら今回、観客を沸かすことができたのに加え、NFLのQB陣の中でもなかなか比較対象が見つからないほどの肩の強さは、まぎれもないアレンの能力だと認識されたはずだ。
ロングパス以外にもサイドライン際へのミドルレンジのパスを成功させたアレンは自らの足を使ってファーストダウンを奪いに行く度胸も垣間見せた。
この試合でポテンシャルの高さを見せたにもかかわらず、アレンは来週のクリーブランド・ブラウンズ戦でもデプスチャート上ではネイサン・ピーターマンとAJ・マカロンの次に記載されるようだ。
ビルズのQBは3人合計で338ヤード、タッチダウン2回を記録し、それぞれが100ヤード以上をマークした。アレンは19回のパスを投じて9回の成功、116ヤード、1タッチダウンをマークしたが、この日登場した3人のQBの中で最も輝いていたのはピーターマンだ。カロライナ・パンサーズの守備陣を7連続パスコンプリートで圧倒し、とりわけ、オープニングドライブでWRケルビン・ベンジャミンへ投じた28ヤードのタッチダウンパスは見事だった。
プレシーズンデビューで見せたアレンのポテンシャルの高さに多くのビルズファンは胸を高鳴らせているはずだ。一番の問題は、将来的なチームのエースとなる若きQBがいったいどのような形で試合への出場権を得るのかということだろう。
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