ブロンコスGMエルウェイ、「ベテランのバックアップQBが必要かもしれない」
2018年08月16日(木) 12:05先日、デンバー・ブロンコスは1番手クオーターバック(QB)ケイス・キーナムに次ぐバックアップQBとしてチャド・ケリーを繰り上げ、パクストン・リンチを3番手に降格させた。
それでも、ブロンコスがQBの布陣にさらなる動きを見せる可能性がありそうだ。
地方ラジオ番組『103.5 The Fox(103.5ザ・フォックス)』に対し、チームがベテランQBを獲得する可能性について語ったジェネラルマネジャー(GM)ジョン・エルウェイは、『The Associated Press(AP通信)』に「最初の形を絶対に維持するというわけでないが、その方向で行くつもりだというわけでもない」と述べていた。
プレシーズン初戦で輝きを放ったのはケリーだ。2年目QBのケリーにとっては2017年ドラフト7巡目で指名されて以降、初めて生のアクションを見せた試合であり、落ち着きながらもとショットへの情熱を全面に出していた。
ケリーはとんとん拍子にリンチを抜き去ったが、エルウェイGMの考え的には先発のキーナムが故障した際に誰が代役QBを務めるのか、その答えはまだ出ていないようで、次のように話している。
「バックアップとして機能し、試合に勝てる選手だ、と自信を持って言い切れる選手を持たねばならない。だからこそ、われわれはケイスに次ぐそのような選手が本当にチームにいるかどうかを確かめている」
「チャドは前戦でかなり良いプレーを見せてはいた。今週のチャドがどうなるのかを見てみるつもりだが、ケイスに何かあった際に彼は試合に出て勝ち続けることはできるのか。そこが評価プロセスとして重要な部分で、現段階では慎重に見極めているところだ」
ケリーがエルウェイGMによるベテランQB獲得を止めさせるためには、残りのトレーニングキャンプ中でポジティブなパフォーマンスを披露し続けなくてはならない。
エルウェイGMの発言から読み取れば、チームはすでにリンチを構想から外しているように思われる。元ドラフト1巡目指名のリンチはいまだ路頭をさまよっている状態だ。
ブロンコスがQBを4人もキープすることはないだろうことから、ベテランQBの加入はリンチのカットを暗に示している。
ヘッドコーチ(HC)バンス・ジョセフは現地14日(火)、デプスチャート上でケリーに先を越されたことに対してリンチは憤慨していたようだと語った。
「彼はいら立っていた。気に入ってはいないようだ。彼はそれがなぜか知りたいらしい」と述べたジョセフHCは「彼はもっと良いプレーを見せなくてはならない。シンプルに言えばそういうことだ。競争なのだからね。ここはリーグだ。全員がやっていることでもある。ベストの選手を出さないチームなどないだろう」と続けた。
ケリーが輝きを見せ続けた場合、ブロンコス首脳陣による決定に対してリンチの怒りが静まることはなさそうだ。
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