「戻れて良かった」とチーム合同練習参加のジャイアンツWRベッカム
2018年08月17日(金) 12:06今、シーズンが開始したとすればニューヨーク・ジャイアンツのオデル・ベッカムに好パフォーマンスを期待するのはまだ厳しいだろう。しかし、その日は確実に近づいているようだ。
現地15日(水)、2チームでの合同練習の際にワイドレシーバー(WR)ベッカムと対峙したデトロイト・ライオンズのセーフティ(S)ダリアス・スレイはベッカムに対する賛辞を惜しまなかった。スレイの発言を受けてベッカムは16日の練習後、記者にこう明かしている。
「相手との対戦ができるのはやっぱりクールだ。これまでは自分のチームの仲間と対戦してきたけど、みんな、お互いのことを知っているからね。毎日会う仲間との対戦はなかなかハードなものさ。他のチームの選手たちと張り合いながら、一生懸命、そして、安全に練習ができること。その中に加わることができて本当に楽しかった。ミシシッピ(州立大学)時代からスレイとは対戦している。だから、彼との対戦はいつもエネルギーが溢れてくるんだ」
エネルギーが満ち溢れることは良い前兆の1つだろう。ケガや過去の故障箇所の悪化などをせずに練習に取り組めている証拠でもある。ベッカムにとっては両方の意味でポジティブだと言えよう。ベッカムは今のところ、2016年シーズン以来、出場できていないシーズン第1週への道のりを快調に走っている。
万全な状態での2018年シーズンは最終的にベッカムとジャイアンツ間の長引く契約問題をも解決へと向かわせるはずだ。現時点でのベッカムは自分の銀行口座よりも、健康状態に意識を集中させているようにも思える。
ベッカムは契約問題について「間違いなく解決される問題さ。この先に何が起こるかなんて誰にも分からないだろう。これはビジネスの中の新たな要素であって、ある意味、自分にとっても新しいものなんだ。このような取引やそれに付随する出来事は初めてだからね。時期に解決するよ。あとは時間の問題。人生にはそういうこともあるだろう。すべてはタイミングだ」と明かした。
ベッカムは徐々にスピードを上げ、状態を向上させながら9月のプレーに向けた道のりを進んでいる。ゲーム内での経験値や見る者を魅了するハイライトと言った面では物足りないかもしれないが、今のベッカムは必要なプロセスを歩んでいる。すべてがプラン通りにいけば、ジャイアンツファンも8月中のこのプロセスに納得するはずだ。
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