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RB不足のレッドスキンズがピーターソン、チャールズ、ダークワのワークアウトへ

2018年08月20日(月) 10:53

ワシントン・レッドスキンズのヘルメット【AP Photo/Matt Rourke】

新人ランニングバック(RB)デリウス・ガイスがACL(膝前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)に重傷を負うという最悪な事態を受け、ワシントン・レッドスキンズのヘッドコーチ(HC)ジェイ・グルーデンが最初に見せた反応は、すでにチームのロースター入りを確定させていた若きRBに代わるベテランRBをフリーエージェント(FA)市場で見つけ出すというものだった。

RBサマジェ・ペリーンとRBバイロン・マーシャルの2人もプレシーズン2戦目で足首を負傷するというアクシデントを目の当たりにしたグルーデンHCは突如としてバックフィールドの人手不足に苛(さいな)まれることとなった。情報筋の話を元に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えるところによると、今回レッドスキンズを訪問するのはエイドリアン・ピーターソン、ジャマール・チャールズ、オーリンズ・ダークワの3人のようだ。

今年3月にアリゾナ・カーディナルスをリリースされたピーターソンにとってはそれ以降で初めて報道される訪問だ。オールプロに7度も選出された33歳のベテランRBは2017年シーズンを首の負傷によって早々に終えていたものの、現在は健康な状態を維持しているようだ。

先シーズンは1キャリー平均3.4ヤードに終わったピーターソンだったが、カーディナルスの猪突猛進型ランナーとして出場した6試合で2度の130ヤード超えも記録している。層の薄いオフェンシブライン(OL)の背後から、ピーターソンは爆発力、パワー、ジャンプカットのキレ、そして、相手を置き去りにするスピードがまだあることを証明していた。

複数選手の連携による“コミッティー・アタック”を行うチームは補助的RBとしてのピーターソン獲得に躊躇(ちゅうちょ)してきた。ピーターソンのランニングプレーはフィールド上であまりにも目立ってしまうのだ。

一方のチャールズはFAとなってからの一貫した獲得候補だった。チャールズは先シーズンに69キャリーで296ヤード(1キャリー平均4.3ヤード)をデンバー・ブロンコスで記録している。プロボウル4度のチャールズは昨年9月にプレーメイクのポテンシャルの高さを披露していたものの、その後の3カ月間はチームが非常に落胆のシーズンを送る中でチャールズの役割も縮小していった。

ピーターソンとチャールズが獲得候補上位と見られる中、ダークワも現地19日(日)のワークアウトに臨むようだ。

26歳のダークワは先シーズン、ニューヨーク・ジャイアンツでチーム1位となる751ヤードを記録し、1キャリー平均4.4ヤードと注目に値する数字を残している。

今年3月に手術を受け、足から固定用プレートを除去したダークワは、すでに完璧な状態に戻っているという点ではポジティブだろう。しかしながら、選手のスタッツを細かく分析した解説書『Football Outsiders Almanac 2018(フットボール・アウトサイダーズ・アルマナック2018)』は、先シーズンのダークワが先発RBの中でブロークンタックル率が最低を記録していたことを明らかにしている。

デプスチャートの層を厚くするためにレッドスキンズがいずれのRBを獲得しようとも、レギュラーシーズン第1週に先発として登場するのが体を絞ったロブ・ケリーであることに間違いはないだろう。

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