コルツQBブリセットとドラフト2巡目指名権とのトレードを打診していたシーホークス
2018年08月20日(月) 13:32ドラフトデーにはすでにオファーが提示されていたこともあり、インディアナポリス・コルツはトレーニングキャンプ中にフランチャイズクオーターバック(QB)のアンドリュー・ラックの完全復活が可能と証明されれば、バックアップQBのジャコビー・ブリセットに対する外部からの関心が高まる一方であると感じていたはずだ。
元コルツのクオーターバック(QB)コーチであるブライン・ショッテンハイマーを攻撃コーディネーター(OC)としてチームに加えたシアトル・シーホークスが、ブリセット獲得に興味を示すのも無理はない。実際に『The Boston Globe(ザ・ボストン・グローブ)』のベン・ボーリンは、シーホークスがラッセル・ウィルソンに次ぐ信頼の置けるバックアップQBとしてブリセットとドラフト2巡目指名権のトレードをコルツに打診していたと報じている。
今年8月上旬、球団オーナーを務めるジム・アーセイが、たとえドラフト1巡目指名権と同程度のオファーであってもチームがフットボール界最高峰のバックアップQBを手放さない方針を採ると宣言したこともあり、コルツはその交渉を拒否した。
割安な現行契約があと2年残っているものの、ブリセットは投球側の肩に故障歴を持つアンドリュー・ラックの突如の離脱に備えた盤石なバックアップとしてチームに対する最大級の貢献をしている。
ショッテンハイマーOC率いる攻撃陣がドラフト2巡目指名権を投げうって獲得に動いたという事実自体が、ブリセットのポテンシャルの高さを物語っているだろう。前年度のオフシーズンにQB再編が急きょ要されたコルツに移籍したブリセットは、チームにとって単に必要性があってそこにいる選手というよりも、むしろ価値ある高級品として存在する選手だ。
ブリセットの獲得が不可能となった今、シーホークスが代わりとなるバックアップQB獲得にどれほどのオファーを提示するのかという疑問が残る。
シーホークスがニューヨーク・ジェッツに在籍するテディ・ブリッジウォーターに対し、一体どの程度の価値を見出しているのかは興味深いところだ。
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