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シーホークスPライアンが10年のキャリアに幕

2018年08月21日(火) 13:43

シアトル・シーホークスのジョン・ライアン【AP Photo/John Hefti】

シアトル・シーホークスのパンター(P)ジョン・ライアンが10年のキャリアに自ら幕を下ろした。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは現地20日(月)、シーホークスはライアン自らが申し出たリリースのリクエストを受け入れたようだと報じた。

ライアンは『Twitter(ツイッター)』でチームメイト、コーチ、フロントオフィス、そして、シーホークスファンに別れを告げている。

以下はライアンが記したその文面だ。

「ここ10年にわたってシアトルのようなすばらしい街でプレーできたことを心から誇りに思う。この日が来てほしいなどとは一度も思わなかったが、いつかは来るだろうと思ってはいた。私はここを去ることになるが、いつだって心はここにある。この10年を通じて忘れられない最高の思い出ができた。第48回のスーパーボウルであったり、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦でタッチダウンパスを投げたり、1度のラジオインタビューの中で放送禁止用語を何度も使って記録を打ち立てたりと、本当に最高の時間だった。長い時間を共に過ごしたチームメイト、ポール・アレン、ジョン・シュナイダー、マット・トーマスなど、そして、お世話になったすばらしいコーチたち、マイク・ホルムグレン、ジム・マーラJr.、ピート・キャロル、そして、チームを支えてくれた“12シーホークス・ウェイ”のサポートスタッフの皆さんには本当に感謝している。それでも、一番にこの感謝の気持ちを伝えたいのは12’s(シーホークスファン)だ。青白で赤髪の、スピーチに難があるカナダ人をまるでスーパースターのように感じさせてくれた皆さん1人1人に、これからもずっと感謝していきたい。ありがとう、シアトル」

リリースが決まる前、36歳のライアンの契約にはまだ2年が残っており、2018年のベースサラリーは260万ドル(約2億9,000万円)、2019年は300万ドル(約3億3,000万円)となっていた。

シーホークスで過ごした10シーズンを通じて1パント平均44.8ヤードを記録したライアンは、チームのロースター上で最も愛される選手の1人となっていった。ライアンのベストプレーの1つには2015年1月、グリーンベイ・パッカーズとのNFCチャンピオンシップゲームで魅せたトリックプレーが挙げられるだろう。

ライアンは16対0と劣勢で迎えた第3クオーターにホールダーとして登場していた。シーホークスは38ヤードのフィールドゴールアテンプトをフェイクし、ライアンのパスを選択。バックアップのオフェンシブタックル(OT)ゲーリー・ギリアムへと投じたライアンのパスは見事、19ヤードのタッチダウンパスとなった。この得点から一気に息を吹き返したシーホークスは28対22で逆転勝利を収め、スーパーボウルへの切符を手に入れている。残念ながら、最終決戦に登場したシーホークスは惜しくも王者ニューイングランド・ペイトリオッツの牙城を崩すことはできなかった。

ライアンのリリースは、シーホークスが2018年ドラフトの5巡目で指名した新人マイケル・ディクソンにPのバトンを手渡したという意味でもあろう。

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