ギラン・バレー症候群を患うカウボーイズCフレデリック
2018年08月23日(木) 14:32ダラス・カウボーイズのオールプロガード(G)ザック・マーティンの負傷は軽症に済んで事なきを得たが、オフェンシブライン(OL)の要であるセンター(C)トラビス・フレデリックの身に同様の幸運は訪れなかったようだ。
ベテランCフレデリックは現地22日(水)、ギラン・バレー症候群と診断されたことを公表した。この病気は不具合を起こした免疫システムが誤って自らの神経システムを攻撃してしまうものである。
フレデリックは『Twitter(ツイッター)』を通じて次のような声明を発表した。
「今、自分の身に起きている最新の情報だ」
「ここ数週間にわたる非常に広範囲な精密検査と検出プロセスを経た後、自分は自己免疫疾患であるギラン・バレー症候群であると診断された。この病気と闘うため、ここ2日間で2つの治療を受けてきた。全体的な身体の状態にはかなり良い感覚を得ている。これらの治療を今後の数日間も継続していくつもりだ。この病気は比較的に早期段階で検出されたとのことで、現在の状態や近い将来に関してはとても楽観的に見ている。ドクターによると、自分がいつフィールド復帰可能となるかのタイムテーブルは現時点ではまだないとのことだ。それでも、自分はできる限り早く再びプレー可能となることを願っている」
「ここ数週間にわたって自分の事を気にかけくれた人たちや、自分と自分の家族に対して非常に心強いサポートをしてくれたチームメイトやカウボーイズ組織には心から感謝している」
4シーズン連続でプロボウルに選出されたフレデリックはトレーニングキャンプを通して肩と首の違和感に苛(さいな)まれていた。チームは当初、フレデリックの痛みは痛打によるものと判断し、レギュラーシーズン開幕も問題ないものとして考えていた。
ギラン・バレー症候群は人によって症状が異なる病気であり、軽い症状のものから、急激に悪化し、数カ月にわたって深刻な痛みが続くものまであるという。
デンバー・ブロンコスの専属記者であるトロイ・レンクはフレデリックからの発表があった後、ギラン・バレー症候群から見事にカムバックを果たした選手を記事にしたことがあると述べている。
元ワシントン・レッドスキンズのクオーターバック(QB)ダニー・ワーフェルが引退から10年後にこの病気を発症した際には頭痛と共に足の刺痛や脱力を感じたと語っており、シカゴ・ベアーズがスーパーボウル初制覇を成し遂げた際の立役者、“冷蔵庫”ことウィリアム・ペリーもより進行した状態での闘病を経験している。
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